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29歳、ときめきメモリアルGS4でコミュニケーションを学び直す〈3〉

2年生の1学期が終わりました。

1年生での学びを活かし、会話スキップせず、なんなら自分なりに相槌を打ちながらプレイしました。


そんな真摯な態度が伝わったのでしょうか。

柊夜ノ介氏の親愛度が上がりました。


ゲームシステム的に心当たりがない。いつもスキンシップ失敗してるし。
もしかしたら、はばたき市の情報誌「はばたきウォッチャー」の記者として彼の劇団を取材したことが、彼の心をほぐしたのでしょうか。

今ではデート後も毎回「一緒に帰りましょう」と家まで送ってくれるので、あんなに怖かった別れ際が楽しいものに変わりました。


そして嬉しいことがもうひとつ。

花椿ひかる氏と放課後喫茶店に行けました。

これは凄い。
本当に嬉しいし、なんだかホッとして少し泣きました。
誘い続けてよかった。

それだけでなく、なんとその後の下校時にひかるちゃんから声をかけてくれたんです。一緒に帰らない?と。
しかもそこからもう一度喫茶店にも行けた。

彼女にとってはたったそれだけのことかもしれないが、本当に嬉しいんだわたしは…


彼女たち姉妹と3人でのランチも、今や定番になりました。


平素、私は男女関係なく信頼できる友人が欲しいと思っています。ただその気持ちとは裏腹に、女性の友人に対して一定の緊張感があるんです。
その緊張感の原因がなんなのかは実は自分でもよく分かっていません。
恋愛対象とする性別でないゆえに彼女たちとの間に「友人」以上の親密さを示す名前を持ち得ず、すべての関係が「友人」に収束するためにその関係名があらゆる意味を含むように感じてしまうから居心地が悪いのかもしれない、と仮定しています。(なんかちょっと違う気もしている)

はばたき学園を卒業する頃にはこの気持ちの正体も明らかになるかしら。



2度目の夏祭りにも柊氏と行くことができました。

花火を観る前に2人で屋台を冷やかすのが恒例なのですが、彼が好物の焼きそばを買ってる間、私はたこ焼きを買いに行ったんです。

その自然さよ。


きっとマリィ(※当ゲームのプレイヤー愛称)でない、リアルの私でもこうすると思います。
そしてそれを決して咎めない彼のフレキシブルさ。
きっと風真氏ならこうはいかなかったでしょう。何故なら、風真氏はマリィのナイトなので。自尊心によって私から片時でも離れるという選択はしないと思うんです。

柊氏のこの放任とも取れる受容。人によっては寂しさを感じたり、彼の言動をこれまで大人の世界で揉まれ生きてきた彼が同世代の女性と過ごすことへの"慣れていなさ"だと読み取ることもできそうです。

ただ私はこれを、彼が彼の文脈で培ってきた人間性そのものだと解釈しています。

この取るに足らない小エピソードになんだか嬉しさを感じ、私はこの人と仲良くなりたいしきっと仲良くなれるだろうと直感的に思いました。

私はどうやらこれをきっかけに、彼に対して恋に落ちたようです。




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