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29歳、ときめきメモリアルGS4でコミュニケーションを学び直す〈2〉

1年生の頃起こったことを書きます。


人生初の乙女ゲーム、最初に仲良くなりたいと思ったのは柊夜ノ介さんです。

プレイする前に拝見していた実況動画では攻略対象として選ばれず、たまに遊びに行くお友達として出演していた彼。

生徒会に所属し、物腰が柔らかく、言葉の端々から知的な雰囲気が感じられるにも関わらず、テストではいつも下位。そんなあなたのことが知りたい!と思ったのです。
コミュニケーションの基本は「興味」だと、どこかで聞いたことがあります。

あと

「柊夜ノ介が喋っている時のテーマ」がとても好み

なので。沢山聞きたいなと思いました。こっちが本当。

どうやらメインヒーロー以外の登場人物と出会うには
 ①自分の能力値を会いたいキャラに合わせて上げる
 ②特定のバイト・部活動を始める

の2種類の手段があるようです。

とりあえず出会おうと。そして会話する機会を増やそうと。そういう算段で彼と同じ生徒会に所属することに。


ちなみに部活動が選べるようになるまでは幼馴染だという風真玲太氏とお散歩デートなどをしました。
だって彼、いつ誘っても断らないんだもの。

風真氏とのデートで海岸線を歩いている時、彼に「こういう時間を過ごせるのは信頼関係があるからだ」と言われました。再会してからの日は浅くても彼は「幼馴染」という役柄に大変信頼を寄せてくれているのだと嬉しくも切なくなりました。

夜ノ介氏と出会ってからはあまりデートに誘わず、時折思い出したように誘っては断られるようになったのですが。


夜ノ介氏と生徒会室で向かい合いパソコンを打ち、体育祭では玉入れでチームを組み惨敗。学校生活をゆるゆると過ごしながらプライベートでもデートに誘います。ほぼ断られることもなく、デートではよくコーディネートを褒めてくれる夜ノ介氏。

一緒に花火を観ることもでき、夏のデートでは一度だけ、名残惜しそうに私のことを家まで送ってくれました。
しかしそれ以降彼に送られることはなく、帰り際に険しい顔で「それでは、お疲れさまでした」と言われるのが怖くて仕方ありません。

でも逆の立場で考えた時、"前回したことを必ずしも今回もしなければならないわけではない"ということはかなり当たり前だよなとも思います。

私自身、慣習や相手の期待に応えたい気持ちを強く持っていましたし、そのプレッシャーがいつだって私を苦しめてきました。
だのに同じように彼に期待してしまう自分が浅ましくて嫌になります。


そして夜ノ介氏、こんなにも沢山デートしているのに

下校時に会わない。

そりゃもう会わない。下校デートに誘わせてもくれない。

風真氏も最初に校内で呼び出され河川敷夕焼けデートをしたっきり、後ろ姿すら見ない。

そんな中、帰り道でよく目にするクラスメイトNo.1が花椿みちる氏と花椿ひかる氏です。


しかし、

断られるのが本当に怖くて喫茶店に誘えない。

自分でもびっくりですよ。下校時に友人をお茶に誘うのってすげ〜怖いの。
それでも「これは人を誘う練習なのだから」と全く声をかけない選択肢を選ばないよう頑張るので、いつも一緒に帰ることしかできません。
(なんならただの下校すらも断られることがある)

2回くらい一緒に下校したのち、勇気を出してひかる氏を喫茶店に誘いましたがにべもなく断られました。
断られたこと自体の悲しさもあるけれど、忙しい彼女の都合を考えずに誘ってしまった自分が恥ずかしくって、少し泣きそうになってしまった。その時私はバイトもしていない暇人だったので。

そして現在に至るまで彼女たちと喫茶店に行けたことはありません。

それでも彼女たちはパーティーで私のドレスを褒めてくれ、誕生日には冬休みなのにプレゼントを持って家を訪れてくれ、さらには幼馴染を誘って断られた私を初詣に誘ってくれ、お泊まり会に招待してくれ、ランチに誘ってくれた。

嬉しかった。誘い続けることは怖いけど、彼女たちはきっと意地悪で断っているわけではないのでしょう。
予定がなくても1人で帰りたい時くらいあるじゃない。その断り方、私がやってきたことじゃない。
それでも声をかけ続けることは「あなたへの興味を切らしていませんよ」という意思表示になるのだろう。お互いに。

やはり、好きな人には好きだと伝え、仲良くなりたい人は遊びに誘い続けることが、健全で親密な人間関係構築へ続く道のひとつなのかもしれないと現時点では思います。


はば学2年生に進級した今、

  • 風真玲太

  • 柊夜ノ介

  • 花椿みちる

  • 花椿ひかる

  • 本田行

  • 七ツ森実

  • 氷室一紀←🆕

(敬称略)と知り合いました。


本田行氏とは放課後の教室で出会い、学校豆知識を教えてもらいました。
それ以降も課外授業で植物豆知識を教えてもらったのが嬉しかったので、水族館やプラネタリウムなど知識の宝庫に行きたくなったときにお誘いし、話を聞かせてもらっています。

そんな彼は花椿氏たちの次に校内で会うことが多く、唯一喫茶店にも付き合ってくれました。更には休日に1人で出かけたときに道端で偶然出会うことも多い人物です。

デートの誘いがうまくいかず1人でお買い物に行くと、夕暮れの帰り道で風真氏やひかる氏と連れ立って歩く本田氏を見かけます。

私が本田行氏と仲良くなる前に、風間玲太氏や花椿ひかる氏が彼と仲良くなっているんです。


それはそうだ 彼の人生は彼が主体で生きているのだから


1年目時点での1番の学びはこれかもしれません。

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