少欲知足【しょうよくちそく】で暮らす
少欲知足【しょうよくちそく】は仏教用語で、欲を少なく満足する事を知る、という意味です。
間違った解釈で、「欲を滅して、無くしていく」という教えだと思っている方は多いのではないでしょうか?
欲がないと意欲がなく、人に役に立ちたい等の良い欲も否定することになります。
重要なのは、「欲のコントロール」です。
つまり欲には“良い欲”と“悪い欲”があり、なるべく良い方向へコントロールしてあげる事が大切になります。
少欲知足を正しく解釈すれば「悪い欲を少なくし良い方向に向ける事で、心が満たされる事を知る」となります。
少欲知足の考え方は、「持ち物」と「人間関係」を考える際に役立ちます。
「持ち物」
今持っているもので十分足りているということです。服でも家具でも家の中にあるもので十分足りていて、基本的には買い足す必要はありません。
買い足すよりも不要なものを処分して、必要なものだけを残すと快適に過ごすことができます。
本当に大切にしたいものがわかれば、無駄に安いセール品を買うことも減って、お気に入りのものに囲まれて暮らすことができます。
僕にとって、飽きのこないデザインは、色や形が自分の好みで、奇抜過ぎないシンプルなもの。
また、流行のアイテムは自分の好みに合わないことが多いので、基本的に買いません。
「人間関係」
今の交友関係、交際相手等は自分にとって、かけがえのない人だと信じることです。
もっと良い人がいるとか、自分には合わないという気持ちがあったとしても、まずは自分が相手を大切にする。自分が相手を大切にすれば、相手も自分を大切にしてくれるものです。
どうしても気が合わない、気分を害するようなことがあれば、付き合いをやめることもありだと思いますが、
相手も自分と同じ人間で、欠点はあるし、機嫌の悪い時もあるので、完璧を求めないことが大切。
物が多いと、自分が大切にしたいものがわからず、人間関係でも本当に大切なことを見失ってしまうし、人間関係での繋がりが自分の必要以上に多いと、人の意見に流されて物も増えてしまうといった相関関係があります。
少欲知足の根本は、当たり前に存在する自分を生んだ親、兄弟、友人やパートナー等の「自分を支えてくれる人に感謝する」という暖かい心が宿ったもの。
それでいて、「他人が何と言おうと、自分は、自分らしくいられればそれでいい。」という芯の通ったカッコいい姿だと思います。
「自分はこれで十分だと」余裕のある人に僕はなりたい。
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