プラネタリウムと車輪の唄をピアノで弾けるようになるまで
紅葉に秋の訪れを感じるね。
今日も一日お疲れ様。
ねぇねぇ、今日は私が大学生の頃にBUMPの楽曲をピアノで練習していたお話聞いてくれる?
私がBUMPをピアノで弾けた曲は2曲。
プラネタリウムと車輪の唄だよ。
ちなみに、2つのシングルのジャケットはこれ。
確かsupernova発売後、暫くしてからかなぁ、
BUMPのピアノ曲の楽譜が発売されるんよね。それも、実際のピアノ演奏のCD付きで。
これすごくないけ?
私よくお友達を家に招く事が多いんやけどね、その時いつもさりげなくBGM代わりに音楽を流すのね。その時、明らかなバンドサウンドだと少し雰囲気が合わない事があるから、このピアノ演奏のCDかけるんだよね。心落ち着くよ、とっても。
音楽があるとまた、いつもより深いお話が出来るんだ。外でも出来ないお話を家でして、2人で気持ちを共有し合って、だいたい笑って泣いて、毎回濃厚な時間になってるよ。
あ、ちょい話ずれちゃった。
ほんでね。
速攻で注文して買いに行ったよ。
私は小さい頃エレクトーンを少しやってたのね。
小学生くらいの時ね。
音符はそのまま読むのはなかなかへたっぴでね、私はいつも音階を譜面に直接書いて弾いてたの。
ドミソ、レファラ、みたいにね。
ピアノとは違って、エレクトーンって、右手は指1本ずつ動かすんだけど、左は大体和音で、あとは足鍵盤でベース音を入れるのね。
だから、私にとっての譜面は、「左手が和音である」事がとっても重要だったんよね。
左手も右手のように動く譜面は、自分のエレクトーンの技術ではとても難しくて。右手で三拍子を、左手で四拍子を延々しなきゃいけない感じ。
バーって全部の曲を見た時に、弾けそうだと思って目に入ったのが、プラネタリウムだった。
左手の和音が決め手だった。
まずはコピーを取って、全部音階を色ペンで書いてった。
そうして、最初は何回もピアノCDを聴いた。
実際の演奏を聴きながら、楽譜を一緒に見る。
あぁ、こういう流れなのね~を掴む。
(だからほんと、このCD付きってほんとにありがたかった)
さぁそしたら実際に練習!
練習場所は2つ。
ひとつは、寮の礼拝部屋にあった電子ピアノ。
もつひとつは、大学の音楽棟にある、ピアノ練習室(こっちは本物のピアノ)
私自身はピアノを持ってなかったから、それがある場所で弾きに行く、ていう手段しかなかった。
寮の礼拝部屋は2ヶ所あってね。そこでは、音が邪魔にならないよう必ずヘッドホン装着でやる、プラス他にも弾きたい人がいたりするから、無限に練習できる訳ではなかった。
でも、人が居なさそうな時間を狙って幾度となく足を運んだよ。他にピアノ弾きたい人が来た時にはすぐに譲って、迷惑かからないようにも気をつけつつね。
私にとって一番没頭出来るのは、音楽棟でする練習だった。
私の大学寮は、それなりにルールがあってね
全ての部屋は複数人部屋(2人か4人)で、必ず1年生や新入生と一緒で構成される(先輩が1年生に寮のルールを教えるためにね)
朝はいつも6時45分起床(寮母さんの声で放送がなるのよ)
すぐに自室の清掃に入って、
7時にに共同部屋の清掃(トイレ、学習室、洗面、踊り場、冷蔵庫、給湯室とかね)
7時30分に廊下に整列して一斉点呼。
そのまま仏間に行って礼拝。仏教系の大学だったからね。経典読んで歌を歌って。そして寮長さんからのお話や係の連絡事項を色々聞いて。全部終わるのは8時前くらいだっかなぁ。
あとは門限夜の10時でしょ(でもお風呂も10時で終わりだから、9時には帰らなきゃなの)
喋ってはいけない静粛時間に、消灯時間、色々あったなー。
外泊許可書には親の同意の押印が必要でね、内容も「遊び」なんて以ての外、私は友達とカラオケ行くのにも「勉強会」って書いてたなぁ
とまぁ色々ある寮のルールはこの辺にしておいて。
でね、音楽棟が使えるのは朝の8時から夜の8時までなんよね。
だから、寮で毎朝の礼拝が終わる8時、自分の部屋に戻ってソッコーで寮を出て食堂で朝ごはんを食べて音楽棟に向かうの。
授業は8時50分から開始でしょ。学校まで10分、音楽棟は寮から一番遠かったからさらにプラス5分。
1限から始まる日はさすがに出来なかったから(とは言え何回かは練習時間5分でも通ってた)
2限から始まる時なんかはもう1時間以上練習できるのが嬉しくてうれしくて。
ウキウキで行ったよ!
練習方法もいろいろあるよね。
私はひたすら弾き続ける、これしかなかった。
1小節ずつ、右手を先ず完璧に弾けるようにして、その後左手を弾いていく。
左手がね、右手に比べて思うように動かないんだよ、全然演奏CDで聴いたように上手くいってくんないの。当たり前だけど。
それでも繰り返すしかない。
ひたすらひたすら。
弾けるようになる部分が少しずつ増えてくと、たまらなく嬉しいんよね。
私はプラネタリウムで一番苦戦したが
「やめとけば良かった 当たり前だけど
本当に届いてしまった この星は君じゃない 僕の夢
本当に届く訳無い光 でも消えてくれない光」
ここが私の苦手とする左手和音でなくて、単音で重なるメロディーね。
エレクトーン畑の人間には、ピアノの人が慣れてるであろうこの弾き方がまぁ難しいげんわね。
頭沸騰しそうなくらい、キィィ!てなった。
それまでは、何とか弾けるようになったのに、ここだけいくら練習しても全然弾けなかった。
でもね。これも全然出来ないのに、ほんとある日「あ!行けた!」て譜面通り弾ける瞬間がやってくるの。
今できた!この達成感と興奮と喜び。たまんないよね。この瞬間も頭沸騰だよ。
大事なのはとにかくなるべくピアノに触れる事。出ないと指が、それまで出来たことを忘れてしまうから。
昼休みや授業6限終わり18時過ぎにも速攻で音楽棟行ってた。
曲と私が、ピアノを通して対話する時間。
そうこうして、プラネタリウム1曲まるまる弾けるようになってく。
1曲フルで弾けるようになった時の興奮ったらないよね。
そして、自分で弾きながら、曲と一体になったような感覚になって、メロディーを自分で奏でながら、「あ!待ってプラネタリウムってこんな曲だったんだ!」てもう一度曲と再会するみたいな感覚になるんだよ。
またプラネタリウムの、最奥にある表情が見えるの。
これがもう嬉しくてうれしくて。
プラネタリウムを弾けるようになった頃、大学で同じくらいの熱量でBUMPを好きな子にも出逢ってね、
彼女は車輪の唄がすごく好きだと言うから、
私は彼女に聴かせたい一心で、今度は車輪の唄を練習する事にしたの。
でもね。
藤くんも楽曲制作を全身全霊でやるって言うがいね?
曲が出来る度に「もうこれ以上のものは出来ないって思うくらいに、カラカラになる」って言ってる。
これ、私も同じだった。
自分の全てを費やしてようやく弾けたのがプラネタリウムで、これ以上何も弾ける気はしなかったんだもん。でも彼女に聴かせたい、この情熱にたくさんの火を焚べって、メラメラに燃やして練習した。
車輪の唄はね、ピアノだと最初のイントロがもう激ムズで、それだけで弾くのを躊躇ってしまう。
でも、これも一緒。ホントに0.5倍速くらいでゆっくりゆっくり音符をなぞって、まずは指に覚えさせる。そこから少しずつ少しずつ弾く速度を早めてくのね。
これで出来てく!
本当に感動するよ、身体が覚えてくれて指がサラッと動いてくれる事に。
車輪の唄はプラネタリウムの倍は時間かけたんじゃないのかな。
弾きながら、歌詞も頭に入るからさぁ、なんか時々泣いちゃうんだよね。僕の気持ちになって。君の気持ちになって。
結局彼女にちゃんとフルで聴かせられないままになっちゃうんだけど、無事に弾けるようになってね。
出来るようになるとさ、やっぱり誰かに聴いて欲しいげんてね。
私は2人の人に聴いてもらったよ。
一人は、大学時代に出会った、今も私のソウルメイトかなってくらい大切な寮の後輩に。
もう一人は、寮の仏間練習時に割と頻繁に練習に訪れてた後輩に。ピアノ練習交代する前後に少し話すようになってから仲良くなって、彼女の方から「先輩今日ピアノ練しますか?何時からですか?また聴きに行きますよ」って言ってくれるようになった。
2人ともピアノ経験者だからさ、私よりも全然。
そんな人の前で弾くのってまぁ緊張するのよ笑
でも2人とも真剣に聴いてくれてね、それがすごく嬉しかったんよね。
もう一人だけ、フルじゃないけど少し私のピアノを聴いてくれた人がいる。それが夫ね。
BUMPの中でも車輪の唄が好きって言ってくれてたの知ってたから、何回目かの金沢デートで、ショッピングセンターの楽器店に行ったの。
そこに電子ピアノが何台もあったから、「私車輪の唄弾けるよ!楽譜ないから少ししか弾けないけど、聴いてたい!」って言って、練習に1番苦労したあの前奏を聴いてもらったよ。
この時もドキドキしたなー。
社会人になってからもうほとんど弾かなくなってしまって、今では全然だよ。
でもあの時、ほんとに僅かな時間でもとにかく練習しまくった経験はすごく良かったなぁて思ってる。
あんなに打ち込めたのも、あの時だからこそだよ。
あ、あとさぁ。
BUMPの歌ってほぼほぼ、毎曲フラットとシャープだらけなんよね笑
なんかそれにも笑ったなぁ、愛しくて。
supernovaもフラット4つか5つあった気がするよ。
大学2年生の頃くらいからピアノ練習し出すから、私が2年かけて弾けた曲はこの2曲だけ。
2年かけて2曲。少ないかもだけど、でもとってもとっても時間をかけて、特にプラネタリウム弾き終わった時は「もうダメだ、これ以上のパフォーマンス自分には出来ない、これ以上の曲なんてもう弾けない」って思った、全て出し切ったカラカラの所から車輪の唄の練習スタートしたからね。最初はなかなか熱も入らなかった。それでも繰り返し音楽棟と仏間に行った。メンタルのやる気待ってたら永遠に出来ないと思ったから。
メンタル病んだ時こそ行動するしかないんだよ、それも淡々と。
その行動を続ける中で、心が自然とついてくる。
私の大学時代のBUMPのピアノ練習の思い出だよ。
にしても、この2曲もたまらなく好き。
プラネタリウムの曲そのものは、ほんとにBUMPがバンドとして新しいサウンドを取り入れて進んでるのが分かるし、
車輪の唄は、ちょっとケルト調なメロディーが懐かしさと心地良さを運んでくれるよね。
プラネタリウムの「消えそうなくらい 輝いてて」とかの表現大好きだし、
車輪の唄の「温もり」が「確かな温もり」「微かな温もり」と変化してく所とかも最高すぎない?
プラネタリウムと言えば、メガスターを開発した大平さんとのコラボして、愛知万博でライブするんだよ。
これアーカイブで数え切れないくらい見た私。
ガラスのブルースのアコースティックバージョンだけアップしてあるんだけど、もうね、すごい感動なの。
プラネタリウムの星空の下で、藤くんがゆっくりとシャウトも入れながらのガラスのブルース。
寮のパソコン室で聴いて泣いたなぁ。。。。
あとね、
私大学生の頃ね、土日一人でお出かけするのすごい好きでさぁ。一人でプラネタリウム見に行ったなー。
あなたはプラネタリウムの経験は?
私東京のソラマチだったかな?そこでも夫とのデートでプラネタリウム行ったよ~!確か匂いともかもあるプラネタリウムでね、ロマンチックで素敵だったなぁ~。
またいつか行ってみたいなぁ。
いつもお話聞いてくれて本当にどうもありがとう。
心より愛をこめて