いなくてもいい存在。 いてもいなくてもいい私。 消えてしまいたい。消えてしまいたい。 ママが言った。 「あの人との子どもだったら。」 あの人との子どもだったら私はいない。 私はきっと心の病気だから病院に行かなくちゃいけない。 「1人で食べて可哀想。」 しがみついている。今の場所にしがみついている。 手が痛い。 私にはカウンセラーさんが必要だけど、 カウンセラーさんは私を必要としない。 私はこの世界から供給される幸福を一方的に貪り食う化け物だ。 気を遣わせて
「育った環境が似ている人じゃないと付き合えない」「金銭感覚が似ている人じゃないと」「価値観が似ている人」「同じ趣味の人」 私は当てはまらないな。 馬が合うとか似ているとか、みんな仲間がいていいなと思う。 私はどこへいってもあぶれている。 どこで出会えるのだろう。 もしかしたら私みたいな人はみんな早死にしてしまったのかもしれない。 9月の海は冷たかった。 あまり人を見たくない。 みんな仲間がいて羨ましいから。 仲間のいない私は消えてしまいたい。
10月7日 穏やかである日とそうでない日がある。今日は穏やか。高校の頃のバイトに出勤する夢を見た。 いつも目が乾燥している。心の底から笑っているのか。私は何をしていても居心地の悪さが抜けない。 誰かに見透かされている気がする。いつも謝っている、誰に謝る。私はいつも知らない誰かに謝る。交差点を渡るとき、ウィンカーを出すとき、ロッカーを開くとき。 空気を吸っても酸素を取り込めていない。手足が痺れる。やがて顔が痺れる。まともに空気が吸えない。 海を見るとき、腕を切ると
私は変なのか。 おかしいとか、空気読めないとか。 時々いわれる。 私は変なのか。 昨日の自分はおかしかったなって思った次の日、いや昨日の自分もおかしかったぞ。ってなる。 だけど今、生きてる今。 普通に真っ当に正しくて宇宙の正解。私は筋が通っているような気がしている。 当たり前に希死念慮は、社会的におかしい。 私の脳みそが宇宙なら、私は正しい。 今、普通に楽しそうに生きている人から見れば私は変。 私がそっちにいったら、また思う。 昨日の私おか
高校の頃の私は頭がよく動いていなかった。教科書は読めなかった。人の話は知らない言葉みたいだった。 先生がHRで明日持ってくるものを話していた。 最後まで聞いていてもよく分からなかったので先生に尋ねた。 またあなたかって顔をされた。みんなの前で怒られた。 そんな国語力では受験でうんたらかんたらって言っていた。進学校だったから先生はいつも大学受験の話をしていた。 学校に来なくなった友達がいた。久しぶりに電話をしたら、私が実はクラスメイトから嫌われていることを教えてく
私の中に母性を感じると消えたくなる。私の中に女を見ると消えたくなる。 私は私のもつ母性を捨てたい。 赤い屋根のドールハウスは母から譲られた。母は母から、つまり私の祖母からドールハウスを譲られた。 私はそのドールハウスをいずれは自分の子に譲るつもりでいた。 母からそう聞かされていたから、私も例にならって自分の子どもに譲ることが当たり前だと思っていた。 中学生の時。 赤い屋根のドールハウスはもういらないか、と母から尋ねられた。私は使わなかったが手元に置いておきた
私は高校を留年した。 どうして?と聞かれる。 どうしてか分からない。学校に行かなかったので気づいたら留年していた。 どうして学校に行かなかったの?と聞かれる。 分からない。 どうして?どうして?と聞かれる。 行きたくなかった。 行けなかったのではない。心の病で行きたくても行けなかったのではない。 自らの意思で行かなかった。 どうして?と聞かれる。 どうしてだろう。 風呂にも入らず1日をベッドの上で過ごした。死んだ目でスマートフォンを眺めていた。スマ