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Photo by
igaki_toshie
ノリタケの森 一枚の皿と人生を共に。
青空に透き通るような秋の空気、どこか遠くから聞こえる鳥の声。ノリタケの森に足を踏み入れると、静かな時間がゆっくりと流れ出す。
目の前にはテニスコート3面ほどの広場。
緑の芝生が秋風にそよそよと揺れている。
赤いベンチがぽつん、ぽつんと置かれ、カップルや、穏やかな時間を分かち合う夫婦たち。
視線を巡らせれば、歴史を感じさせる赤レンガの建物が佇んでいる。
その中には、100年以上の時を重ね、洋食器という芸術を世に送り出し続けてきたノリタケの足跡が刻まれている。
焼け野原、戦後の復興のただ中で、ノリタケの職人たちは異国から技術を学び、研鑽を重ねた。デザインと技術の粋を一枚の食器に込めていった。
5年、10年という歳月が必要になることもある。
気に入った食器と出会えた人は、長ければ半世紀以上、その食器とともに人生を歩む。
ノリタケの森のミュージアムでは、そんな一つひとつの食器が生まれるまでの物語と、そこに込められた技術の深みを感じることができる。
ディスプレイの中で、生まれては消え、日々の進化するITの世界とは、まるで異なる世界。ここには、スクラップアンドビルドではなく、愛と時間をかけて育まれたものがある。
ショップで手に取った一枚の皿の重み。運命の出会いがあるかもしれません。
名古屋にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
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