外国人観光客と牛丼屋さん
ここは、繁華街の喧騒の中に佇む牛丼屋さん。行き交う外国人観光客、華やかなネオン。
目の前には三人組母娘の親子外国人観光客が、楽しげに笑い合いながら座りたそうにしていました。しかし、三人をゆったりと受け入れる席は空いていない。
そこで私は、少しずらしてカウンター席を譲ることにしました。
手招きしながら、一つ席を空けると、女の子は手を振って、恐縮している様子。かまわず私が席をずれると、三人は嬉しそうに並んで座りました。
オーダー用のタブレットを引き上げたいが、しっかり刺さっているのか抜けない彼女。少し手伝って引き上げてあげました。ことばは通じませんがニコッと笑ってくれました。
たのしい旅行が素晴らしい思い出になりますように。
子供たちが牛丼を美味しそうに頬張り、彼らの無邪気な笑い声が店内に響き渡ります。お母さんはまだメニューを選ぶのに迷っている様子。
スタッフさんは、根気強く、お母さんの質問に笑顔で応えています。
温かな空気に包まれた牛丼屋さん。
こんな日常の小さな出来事に出会えた。
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