アンカレッジでヘベレケ!アラスカ日記〜第2話〜
前回のアラスカエントリー編に引き続き、アンカレッジ編です。
旅って順調に行ってるときって記憶に残りにくいというのが個人的な感想です。今のところはグダグダで記憶にビンビン残っています。
ホームシックの僕。
とりあえず腹減ったけど、英語が通じない恐怖症を発病し、バーガーキングで指差しメニューで無言の食事。なんだか味気なくて虚しくて腹が立ち出しました。2日目の夜でしたが初日の機内食以降、何も食べてないからとにかく腹が減っていた。んで急速に満たされた腹は眠気を誘い、モーテルで布団に潜り、次の日の計画を立てて寝ました。
このモーテルがなんしか暗かったとおもう。昼間にもかかわらず暗い蛍光灯で外に出る気もなくす陰気なとこだったなー。
ワクワクしながら来たのに急に不安になって、もったいないぞ!と思ったのは事実です。
さてさてさーて!
パロプンテ!
寝る前に思いついたホームシック克服作戦は、強制的に英語を使って会話をするということ。
朝起きて、真っ先に向かったのは、散髪屋!
我ながら天才的な考え!
髪の毛を切っている間、「どこから来たの?」とか「日本ってどんなとこ?」とか聞いてもらって慣れてきたら「デナリにいきたいんだけど装備はどこで買えるだろう?」とか聞けるやん!
散髪屋=会話屋さん!情報屋!
自分の髪の毛を生け贄にホームシックを克服し気分一新できる聖なる場所!とか思って町を歩いて飛び込んでみたら、5分後には坊主になっていました。
ん?
ん?
んーーーー?
yratilim????
鏡に書いてあるけど何?
Barber shopというのは確認して入店はしたよ。
日本と変わらず、散髪屋的な椅子があって挨拶して、「I wanna be cut my hair shorter.」と伝えたよ。
なんでバリカン一撃、5分なん?ハサミという道具はないのか???
頭に浮かぶ疑問符の向こうの文字の意味が壁にかかる写真で理解ができました。
Military、ミリタリー、みりたりー、軍服の写真たち。
そう!アメリカ軍人専門の断髪場だったのです。
メニューはボウズ一択の漢気全開のGIジョー!!
とりあえず嘆いてみたけど遅い。
たぶん令和っ子なら暴れてると思うけど、そこは昭和ボーイ、坊主になったこと事態を「なかったことにしてみる魔法」で急場を凌ぐことにした。
パロプンテ!!!
目的は散髪ではなく、あくまで会話。
お姉さんに「I want to talk with you!!!」とどストレートなナンパを決行し、Because!!と自分の英語は大丈夫なのか?いいアウトドアショップはないか?
てか、俺、今、ホームシックやねん!とぶちまけて爆笑をかっさらうリアル自虐ネタで仲良くなりました。
ロシアのサハリン出身で、めっちゃめちゃ綺麗なお姉さんだった。
んで、めっちゃいい匂いがして、腕毛がボーボーだったのを覚えている。
人間みんな一緒じゃん!と勇気をもらった。
アイドルも屁をこくんだ!ぐらいの同一感を覚えて一気にホームシックなんか、ぶっ飛んだ感じがした。
スパシーバ!姉ちゃん!とりあえず帽子を買いに行くぜ、寒いし。
買い出し!
ついに動き出した僕。
経験上、このアンカレッジにはアメリカ軍の基地があり軍用品の払い下げ店も多くあることを知った。
装備を買える!
アメリカで買った方が安いものもあるということでマウンテンパーカー、フリース、飯ごう、食器類、食料品などリストアップしてたものを買い回る探検が始まりました。
アラスカ鉄道のアンカレッジ駅に行ってみたり、なんやかんや歩き回って観光しつつ、やっと楽しみ出した感じ。
英語も絶好調!なんとかなってる!食事もありつけた!バスも乗れた!なんやかんや動き回ってクタクタになっても充実感と解放感が足取りを軽くしてくれました。
スイッチが入れば強い僕です。
モーテルに戻って荷物を置いて、晩ごはんを食べるために再び街に繰り出しました。
何を食べたのか覚えてないけど、2軒目にはBARに行きました。
肩で風切って、エントランスに差しかかるとめちゃくちゃでかいセキュリティーがおる!!!
2mは越えてて100キロ以上ある巨漢。ブッチャー的な感じの黒人さん。
そいつが僕を止めやがる。
無視して突破しようとしたら怒られた。
どうやらIDを見せなきゃならんらしく、めんどくせーなーとパスポートを出す。
すると、年齢を確認してきた。
「21歳だぜ、ベイベー!」と自信満々で答えて入店。
(アラスカ州法では飲酒は21歳から。だからギリギリでした。)
童顔、ベースボールキャップ、ボウズのジャパニーズが止められるのは、セキュリティがちゃんと仕事をしてる証拠だ。イェーイ!とカウンターでビールを注文!
賑わう店内で1人、アンカレッジに無事に来れたこと、これから始まる冒険に向けてと、アラスカの地に散った髪の毛に乾杯をしてビールに酔うのでした。
この日のお酒は本当に美味しかったと今でも覚えている。注文するたびに同じやつにIDの提示を求められて確実に嫌がらせを受けていた。でもアメリカのアラスカのアンカレッジのBARで1人飲んでる僕かっこいい!思考は止まらなかった。
アホな領域に突入していく。
残り33日。
異国を旅するってのは楽しい。
日本でだったらなんでもないこと、食事、トイレ、買い物、バス移動など、一個一個がイベント!
何かができるたびに成長していく感が楽しかった。
ホームシックで完全に自信喪失して、何するにもビビってしまってたと思う。でも、散髪屋の姉ちゃんの腕毛に勇気をもらい、地球人だ!と勝手に共通点を探して自信をつける。
しまいにゃー
酒場でビールを一人で飲む。
ほぼドラクエの世界!
少しずつ少しずつできることを増やしながら進んでいくのでした。
たぶん人生においての一人酒デビューはアラスカだったと思う。
(なんかカッコいいなーwww)
ここからが本番!すでに疲弊しててもおかしくないくらいのイベントの連続を超えてドンドン僕は進んで行くのでした。
デナリ編へ続く。
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