神戸の愛する風景を詩によみました #かんしはんが
海と山に囲まれたうつくしい神戸。
港を歩き、六甲山をぐるりと眺める風景を詩によみました。絵は木版画です。
震災から25年。あの日の前も、後も、この街を愛しています。
漢詩をつくる
「神戸港を望む」
数万の人家 海湾(かいわん)を擁(いだ)く
商船 已(すで)に去り 汽船は還る
港町を 逍遥すれば 潮気馥(かお)る
帰鳥(きちょう) 相い追うて 甲山(こうざん)に没す
青梢
「望神戸港」
数萬人家擁海灣
商船已去汽船還
逍遥港町馥潮氣
歸鳥相追没甲山
青梢
・逍遥(しょうよう)はそぞろ歩くこと
・甲山は六甲山のこと
現代語にすると
「神戸港を望む」
海を囲んで 人びとは暮らす
夕暮れ 往来する船も消えて
町を歩くと 潮のにおいがする
鳥たちも 追いあって 六甲山へ飛び帰ってゆく
版画をつくる
追記
今日は25年目の1月17日、祈りの日。あたりまえの日々はとつぜん失われうること。だからしっかり毎日を生きること。つらいときも笑えるやさしさをもつこと。…震災は今も心苦しいできごとですが、私にとって、たいせつなことに気づく大きな機会でもあると思っています。
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