推薦入学をしたい中学生へ
昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて72回目です。
推薦入学っていうのは
卒業予定の中学校の校長先生が
「この生徒なら、中学の時にこんないい成績だったし
高校に行ってから、とっても成長するので
ぜひ、入学させてください」
って、生徒の様子を保証することなんです。
だから、推薦入学で受験しても
「いやいや、うちの学校の基準で判断すると
厳しいっす!」
と、断られることがありますし、
お目当ての高校でほしい生徒像ではない場合、
例えば、水泳でいい成績を残している生徒でも
入りたい高校で水泳選手を養成していない場合とか、
「うちは芸術高校だから、武道でいいい成績を残していたって
芸術系には関係ないだろ!」
って、判断されます。
なので、
自分がどんな理由で推薦枠へ入れてもらえそうかを
しっかりと担任の先生に相談しましょう。
推薦枠で多いのは、
運動系ですが、それ以外にもありますので、
しっかり調べましょう。
インターネットで、自分が得意な部門「◯◯◯」を
「高等学校 推薦 ◯◯◯」というように書き込んで
検索するとたいてい出てきます。
だいたい中学二年の夏休みくらいになると、
担任の先生は
「おっ!この生徒は もしかして推薦ができるんじゃね?」
って、見当がつくようですから
がんばりましょうね。
ただし、
入学後の学業生成が良くない場合、
つまり、テストの点数が平均以下!とか
推薦された項目が伸びなかったり
怪我などで、継続することができなくなると
ほっぽり出されることがありますので
要注意!
この傾向は、私立学校の方が強いようです。
うまく、推薦枠をもらうと
普通の入学試験ではない試験があります。
たいてい、面接と小論文というか作文が多いようです。
なので、しっかり自分のことを説明できるように練習しておきましょうね。
そして、高校での成績が良ければ
その先の学校への推薦も夢ではありません。
だけど、保護者から
「部活ばっかりして!」
って怒られないように、
平均点は取れるように、学習を続けてください。
中学の学習は、
「これだけは知っておいて欲しい」という範囲ですので
難しくはありません。
もし、難しいと感じているのなら
それは、「なぜ?どうして?だから?」
という点が理解できていないことが多いようです。
つまり、教科書に書いてあることが
どうしてそうなるのかを理解できていないからです。
ちょっとややこしい言い方だと
「事象の原理・原則」を、知ることです。
そのためには
「あれっ?これってなんだかわかんない??」と疑問を持ってください。
まずそこから、学習の理解が始まります。
あとは、自分で調べることをお勧めします。
教科を担当している先生や、塾の先生なんかに聞くと
「ああそうか」でおしまいになって、何にも頭の中に残りません。
「学習」するってことは
それまでわからなかったことが、一つ一つわかってゆく
クイズみたいなもんです。
大切なのは、自分でしっかり理解すること。
その目安は、他の生徒に説明できるかです!
保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
「推薦入試」は、入学試験を受けなくていい
抜け道のように考える傾向があります。
本来、学習に秀でた生徒を
一発入試のみの成績で判断することなく
日常の成績を重視するよう作られた制度でしたが
最近は、一芸に長けた生徒もその範疇に採り入れています。
そのため、入学後に望むべき成果が得られない場合や
推薦項目が継続不可能になった場合
学校側から、相応の対処が下される場合があります。
つまり、「推薦入試」で進学する場合
入学後に与えられる責務はとても重いことに注意してください。
安易な気持ちで「推薦」を取るのは
生徒のその後に大きな影響を与えます。
進学に対する助言は、充分考えた上で、慎重に。
10.AUG.2022.ARAI