先生!教科書がない!!
昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて85回目です。
「こんにちわっ!今日はどんなもの持ってきたのかな?」
無言...ドサドサッ!
「さてっと、何をしようか?」
「ん~っと、宿題!」
だいたいこんな風に学習支援が始まります。
そこで気になるのは、生徒が教科書を持ってこないこと。
で、訳を聞いてみると、
「学校に置いてある!」
え”っ!え え え~~!!
そうか!そう言えば
重い教科書を毎日持ってくるのはかわいそうだと
教室に置いておいてもいい学校が多いようです。
でも、それって小学校低学年の話。
先生によって授業を工夫しプリントを配る事もありますが、
学校の授業は教科書が元になって組み立てられています。
なので、手元に教科書がないと
何も進まないし、何もわかりません。
特に学年が進むと、解らない言葉が増えます。
新しく出てくる言葉の説明は、
授業の中では、
知っている事として通り過ぎることが多く
さて、何を言ってるのかが、
次第にわからなくなってきます。
こうして、学習のつまずきの一つが生まれます。
避ける方法はあります!
①教科書は、全部家に持って帰る。
➁次の日に進むだろうと思える部分を読んでみる。
③本文で太字のは大切な部分なので、蛍光マーカーで目立たせる。
④その近くに必ず説明があるので、違う色の蛍光マーカーで目立たせる。
⑤読んでみて、よくわからない所に鉛筆で下線を書いておく。
⑥授業中に下線の部分な説明があったら、下線の下にメモする。
⑦ノートは、板書を書く部分を1ページの2/3使う。
⑧家に帰ってから残り1/3に⑥のメモを写す。
⑨試験勉強は③と④で目立たせた部分と⑧で仕上げたノートを読み返す。
⑩あとは、ワークブックをしっかり仕上げ、
「なぜなのか」「どうしてその答えになるのか」をしっかり理解する。
学校の授業では、
言葉のつながりが持つ意味を、しっかり聞き取りましょう。
子どもたちの学習に関与している方々へ
今の学習指導要領では、かなり高度な内容を、
短時間のうちに講義せざるを得ないので、
どうしても、教科書全てを解説できません。
そのしわ寄せが、生徒を不安定にさせているようです。
学問を知識として咀嚼してきた皆さんなら、
こうした隙間を埋めることが可能です。
少しややこしくて、面倒かもしれませんが
根気よく、丁寧に、生徒に対応してあげてください。
皆さんが、
善き手本として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。
09.NOV.2022.ARAI