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入学試験は学校に入るためじゃない!

 二年前の01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて96 回目です。
 
 意外かもしれないけど、
入学試験は、学校に入るために受けるんじゃないんです。
 その学校が目標にしている卒業生になれる生徒を探してるんです。
 だから、こりゃ違う!という生徒が受験しても、
あえて、入学をさせません。

 だって、
その生徒のために教える人を雇ったり施設や設備を用意できないからです。
 そして、
生徒一人一人がどんな特性を持っていて、
どんな方向が適切なのかを解っているのは今の担任です。

 塾で進路相談をすると、
ほとんどの場合、
学習の習熟度や本人の適性より
少し上と、まあまあの学校を教えてくれます。

 というのは、塾にとって
「こんなにすごい学校に進学してる生徒が多い」というのは
次の年度の生徒を集めるのに有利だからで、
けっして、受験する生徒のためだけを考えていません。

 なので、学校の担任と進路相談をした上で決めた受験校なら
体調さえ良ければ、心配しないでください。
 内申書には、みんなの日常の様子が書かれていて、
受験の様子と、内申書の様子から総合的に判断し、
この生徒なら大丈夫!なら、受かります。

 もし、良い点数が取れたのに受験結果が思わしくなかったら、
それは、日常の生活や学習の様子から、
この学校に向いていないと判断されたからです。
 無理してその学校に入っても、得ることはありません。

 進学のための受験というのは
言ってみれば、生徒と学校のお見合いみたいなもんです。

 のんびりするくらいの気持ちで、
楽しく受験してくださいネ。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 

 受験生は、かなりナーバスです。
第一志望校の受験が思わしくない場合は、
特に注意が必要です。
 でもそれは、必要以上の背伸びが原因の場合がほとんどです。

 だから優しく、
受験というシステムが持っている問題点を解説してあげてください。

 次のステップの学校は、入学するためにあるのではなく、
その学校で充分に知識を得るためであり、
卒業して、さらに上のステップに向かうためにあります。
 だから、自分がどういった方向に向いているのかを
しっかり確認できる学校に入りましょう。

 一番生徒に近い存在である皆さんは、
しっかりと関係性が成立していると思います。
良い相談相手として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。

26.JAN.2023.ARAI