バカは遺伝しない
2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて165回目になりました。
また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて162回目です。
学習支援をしていて、生徒からよく聞く言葉
「親がバカです。だから私もバカだと思います。
だから、勉強ができません。どうしたらいいですか」
さて、本当にそうでしょうか?
日本学術会議のホームページ「おもしろ情報館」に
面白いことが書いてあります。
記憶は、脳の活動では情報の蓄積として保持されます。
それは、ニューロン細胞が発生させる神経伝達物質により行われます。
ニューロン細胞の数は、100億とも1000億とも言われ.
生まれてから次第に失われますが、その繋がりは増えます。
この繋がりを増やすことが、記憶の量を増やすことになります。
ということは、「覚える事」は遺伝しない!
むしろ自分で刺激を与え、どんどん増やすことができるということです。
たいていの生徒は、
「勉強ができない=学習内容が理解できない」と思っていますが、
「学習内容が理解できない」のは、「自分で納得していない」だけです。
なぜでしょうか?
「納得できない」のは自分なりに「了解できない」からでしょう。
では、なぜ了解できないのでしょうか?
学習は、常に新しい事実を学ぶことになりますが、
それは、今までの経験の中には無かったことなので、了解できないのです。
論理的なつながりのある内容なら、自分の中で考えつきますが、
全く新しい出来事には対応できません。
教科書や授業ではそうした事に対応できるよう解説してくれます。
それを受け取れるかどうかなのです。
つまり授業の前に自分は何がわからないのかを確認することが大切です。
そして、「わからない事」の解説をしっかり受け取る事です。
どうしても納得できなければ、先生に聞きましょう。
学習方法について、前出の「日本学術会議:おもしろ情報館」には
学習は
①環境刺激:「さまざまな環境で繰り返し学ぶ」
②主体性:「自分から進んで学ぶ」
③知的好奇心:「難しいものに興味を持つ」
ことで、記憶に定着すると書いてありました。
まず、学習内容に興味を持ちましょう。
ということは、「自分が何を知らないのか」に気づくことです。
★保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
実は、学校では「学習」の仕方は教えてくれません。
でも、生徒は予習と復習をしている前提で、授業展開します。
なので、なぜ授業についてゆけないのか?
その理由を気づきにくいのです。
学習の方法論や、実際の学習方法を体験しているのは
皆さんです。
一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。
良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。
06.MAY.2024.ARAI