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計算ができない小学生!!

 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて127回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて124回目です。

 只今夏休み中。なので、生徒の学習意欲はダダ下がりです。
そんな中で、学習会には夏休みの宿題を持ってきます。

「確か小4だよね。今日は、なに持ってきた?」
「うーんと、夏休みの宿題の算数。三桁の割り算。」
「どう?自分で解ける?」
「だいじょうぶ!」
「じゃ、自習してみようか」

ということで、しばらくほっておくと...
「できた!」
「どれ、見せて」
「はぁ~い」

さてどんな具合か見てみると
数字が読めない。
途中で、位取りの場所を間違える。
計算途中の繰り上げ繰り下げがわからない。
④なので、計算途中で式がグチャグチャ。

結果は、間違いだらけ。

うわっ!どう話を進めようか…

「数字の書き方は習ったよね?」
「うん!」
「じゃ、0から9まで書いてごらん」
「”#$%&’()...」
「ありゃりゃ!これだと読めないよ」
「そんなことないよ。だってさ僕読めるもん...」
「いやいや、このままだと0と6や9、1と7 2と4などを読み間違える」
「え”~~!」
「じゃあ、数字って何のためにあると思う?」
「計算でしょ?」
「それは、数字の使い方で、
元々はここにいない人にどうやって答えを出したかを伝える役目なんだ。
だから、数字はわかりやすく書く必要がある。
そのために、日本では日本工業規格で数字の形を決めているんだよ」
「知らんかった!」

「あと、計算の途中で位取りを間違えることがあるんで、
薄く線を引いておくといいよ。そうするとわかりやすい」
「へ~!」
「そうすると、計算途中での繰り上げや繰り下げを間違えない」
「うんうん!」
「割り算の時は、あまりに注意」
「…で書くやつね」
「そうそう!それと小数点のある問題が出てくるので、位取りは慎重に」
「はぁ~~い!」
「小数点は、計算によって、場所が変わることもあるからね」
「はぁ~~~い!」

「計算の四則原理って知ってる?」
「+ー×÷!」
「それっ! 四則原理の計算の仕方と優先順位をしっかり理解しておくと、
 中学校に行っても使う大事なことなので、後で楽だよ」
「はぁ~~~~~い!」
生徒は今学習している内容や意味、将来の学習との繋がりを知りません。
 そこで、何が大切なのかをしっかり説明するようにしています。
 勉強するって、知識が広がる面白さがあるんだよ。
 
保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 


 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


10.AUG.2023.ARAI