ネットでググればわかるのに なぜ学校に行くの?
学習支援を通じて得た知見を基に色々書き始めて四週目。
今週は解らないことはググればすぐ解ります。なのに同じ事を学校に行って暗記する必要があるんでしょうか…と言う質問への答。
インターネットが普及した現在 確かにネット端末さえあれば瞬時に答えが出てきます。私達が学校に行ってた頃には「百科事典」という何でも書いてある便利な書籍があり 学校の図書室に行けばいつでも見ることができました。じゃあ 勉強をしないでよかったかというと そうはいきませんでした。どうしてでしょうか?
知りたいことはどこにあるのか?調べた結果を理解できるのか?調べた内容は正しいのか?こうした事は どうやって判断したらいいんでしょうか?そのために学習していました。
今の言葉だと「ネットサーフインをする上でのネットリテラシーを獲得する」ということです。
一つの情報が必ずしも正しいとは限らない。同じ出来事でも視点が異なれば見え方が異なる。だから 自分の中に「リテラシー=使いこなす能力」を育てておかないと 妙なことになります。
学校教育ではものの考え方・表現方法や社会の成り立ちから仕組みといった事を いろいろな教科を通して伝えてくれており ある意味で「それまで蓄えられた文化」と「考える」方法を学んでいます。
そして 最低限このくらいは知っておいてほしい内容を 義務教育の中で展開しています。
学んでいる生徒一人一人が出来事をどう受け止め どう考え どう反応するかを しっかり身につけ 個としての独自性自立性を養ってほしいのです。
もしそれを拒否するなら個の存在を否定することになってしまいます。
そうなってほしくない。だから学校があるのです。どうか 自分のペースで少しづつでいいから知識を増やしていってください。
06 APR.2021.ARAI