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留学先にニュージーランドを選んだ6つの理由

 ニュージーランドとの出会いは高校一年生の冬、学校の語学研修プログラムでした。小学生からの夢だった海外留学を実現する為に英語科がある高校に進学し、語学研修には絶対に参加するつもりではいましたが、国は正直どこでも良かったのです。そして語学留学のチャンスが訪れ、その時の行き先がたまたまニュージーランドでした。

 しかし、恥ずかしながら当時の私は「ニュージーランドってどのへん・・・?」というレベル。研修に行くにあたってリサーチしていく中で「オーストラリアの隣か!へー!こんな所にあるんだ!」と知ったくらい。

 そんな状態からのスタートだったにも関わらず、高校卒業後の留学先に迷わずニュージーランドを選んだのはなぜか。

とにかく自然が多い

 日本と同じくらいの国土でありながら、人口はなんと北海道の全人口とほぼ同じ!人口の割に広い地は全て豊かな自然で埋め尽くされています。山も海も川も湖も、全て綺麗。田舎育ちの私にとって、初めて訪れた国であるにも関わらず、とても肌に馴染んで親しめる国だったのです。
 地元と似ていて、環境的には変わり映えはしないかもしれない、でも、初めての留学は環境にストレスのない所の方が良いんじゃないか。
 結果、大正解だったのでした。勉強で煮詰まったり、落ち込んだりした時でも、自分が癒される環境にいるのって、結構大事な気がします。

ハンマースプリングス

空気が綺麗

 先程も書いたように、広い国土の割に人口がとても少ないので、環境汚染も少なく、いつでも空気が澄んでいます。どこにいても深呼吸したくなるくらい、木々から放たれるマイナスイオンをいつでも盛大に浴びることができることの癒したるや。
 高校時の人生初めてのホームステイ体験で、英語が全く通じず、理解もできず、悔しくて悲しい気持ちになった時、ステイ先のバルコニーに出て街の景。を眺めながら、何度も何度も深呼吸をしたら、それだけで癒されて、あっという間に体内の空気が循環される感覚になったことを覚えています。
 かなり後になってから知ったことですが、ニュージーランドはPM2.5の濃度が最も少ない国だったようです!これも国民全体の環境意識の高さゆえなのでしょうね!
 空気ってとても大事!

空がとても広くてとても青い

 ここまで書きながら、私は環境から得られる癒しをかなり重視していたのだなと気づかされました。笑
 初めて研修で訪れた際、まず初めに驚いたのが空。その広さはもちろんのこと、青さは正直あまり日本では見たことがないくらい、ロイヤルブルー。日本って、晴れてても何となくモヤーっとしていて、薄い水色という感じだけど、ニュージーランドは一切霞んでなくで、子どもが塗る空の様に純粋な青。だからずっと見ていたくなるのです。
 この空の下で送る留学ライフ・・・最高!と。

テカポ湖

時間の流れがゆっくり

 人がのんびりしている分、時間もゆっくり流れているニュージーランド。語学研修で滞在したのはニュージーランド最大の都市オークランドでしたが、それでも毎日がゆっくり流れていく感覚がありました。
 働いていたらまた違うのかもしれませんが、少なくとも急いで歩いている人も少なかったですし、カフェのオープンテラスなどにいるランチタイムの会社員かな?という方たちでさえ、ゆっくり心にゆとりを持っているように見えました。
 のんびりした自分の性格に馴染みそうと強く感じたのです。


ワナカ

人が皆おおらか

 これはよくニュージーランドの国民性の一つとして語られますが、まさにおおらか。もちろん人によりますが、私のホストファミリーも、友達のホストファミリーも、先生も、お店の店員さんも、私が関わったニュージーランド人のほとんどがおおらかで、言葉が通じない私にも優しくて、とても感動しました。
 そして、明るくて楽しそうに笑う人も多いイメージ。細かいことは気にしない、悩んでたらもったいない、人生楽しまないと!そんな人が周りに多くて、私が「この国にまた来たい!」と思った決定打になりました。
 後日談ですが、高校卒業後に実際に留学してみて、基本的にそのイメージ通りではありましたが、もちろん短気な人もいれば暗い人だっていますよ。でもそれは、大阪出身だけどお笑いに興味がない人だっているのと同じですよね。

日本人が少なそう

 先にお伝えしておくと、これは当時の私がそう思っただけで、実際日本人も、その他のアジア人もめっちゃたくさんいました。笑 当時、私の周りで留学する人は、アメリカやオーストラリアが多く、世間知らずだった私にはニュージーランドはマイナーな国という先入観があったので、「英語を勉強するなら日本人が少なそうな国が良い」と思っていたのですが、第二の都市だったこともあってか、日本人たくさん。もちろん、そのおかげで今でも連絡を取り合うくらいの大切な友人にも出会えましたし、海外にいながら日本の様々な県についての知識もつけられたので全くマイナスではありませんでしたが。
 郊外や小さな町の語学学校に行くとまず日本人は少ないと思います。


まとめ

 以上、私が留学先にニュージーランドを選んだ6つの理由をご紹介しました。
 たくさんの自然と綺麗な空気。広い広い空。ゆっくりと流れている時間。おおらかで優しい人々。この国の地に体が溶け込んで、全てが解き放たれたような、なんとも言えない心地よさがありました

 そして何より、ニュージーランドで生活している自分の姿が想像できたのです。育った環境に似たものがあったのか、それとも人々が持つおおらかな雰囲気に良い意味で飲まれて虜になってしまったのか。
 この国を歩いている自分の姿、英語を学びながら多国籍な友達と笑い合っている姿、広い公園のベンチに座って日向ぼっこをする姿。想像できる、というより、そんな自分になりたい、そんな留学生活を送ってみたいと思えたと言う方が近いかもしれません。

 研修で過ごした3週間で、自分の中に強い思いが芽生えました。留学するならこの国が良い!と。

 こうして私は、高校を卒業してすぐ、迷わずニュージーランドへ留学することとなりました。

 そしてその後、約8年もこの国で過ごすことになるのですから、人生とは面白いものです。

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