「彼女のゆく先には、いつも天使が待っている」

中山美穂さんの名前を見ると思い出す写真集がある。

『ANGEL』

「ミポリンの写真集です！」というのではなく、ロードムービーのような、その主演が中山美穂であるような、写真集。
（この記事のタイトルはその写真集のオビです。）

スペインやモロッコの
あるいはサンタフェ　あるいはハワイの
乾いた低木、簡素な家、茫漠とした大地をバックに、途方に暮れたようにしかし確信を持っているように
ざっくりと
立つ

その姿がよかった。

旅先で　顔を洗う、煙草をくゆらす。
遠くまで行く道で、車のハンドルを握る、束ねた髪を風が吹いていく。
花畑と　空の下で　笑う　目を伏せる

そういう姿を思い出す。

旅と日常、
寄る辺なさと存在感が
ブレンドされてる
印象的な彼女の顔の、
輪郭線が少し曖昧になって　融ける
そういう姿が胸に繰り返し甦る

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