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コピー『山に行きたいなんて思わなかったのに』
【大学の授業・コピーライト前期レポート】
山に行く人を増やすためのコピーを考える。
五十本。
(▶️の表記があるものとその後の言葉は、先生に優秀な作品として講評してもらったものです)
1)わざわざ来なくていいですよ、ふとしたときにふらーって麓まできてくれたらちょっとは癒せると思うので
2)山ってどう足掻いても山なんです
3)山の中で聴く蝉時雨はなんか違う
4)緑なんてどこにでもあるって思ってた
5)山ってもしかして、涼しい?
6)たしかにな?山って広くて大量にあるから密になりにくいな?
7)山ってなんだか知的だ
8)ちょっとだけ高い場所からいつもの街を見てみたら、ちょっとだけ違う自分を見つけた
9)まだまだ山は続くけど、私はここでいいかな
10)まだまだ山は続くけど、今日の山頂はここです。
11)当たり前に山を知っている気になっている
12)馬鹿と煙は高いところに上る?いいじゃん、夏なんだから馬鹿になりたいでしょ
13)マスクを外して吸った息は土のにおいがした
14)帰省するために電車を乗り換えたその駅で、故郷と同じ山を見た。もうここは地元だったんだ。
15)山は繋がっているから、家に帰れなくても同じ山だよ
16)平坦な道は楽ですよね
17)登り道の筋肉使ってみませんか?
18)山下り始めました
19)木を見ると登りたくなったあの日々に今日は戻ろう
20)海って直射日光で暑すぎん?
21)家出したいときに行ったのは神社だった
22)山を見ると懐かしい気持ちがする
23)「どの山行こう」じゃなくて「ここすでに山じゃない?」
24)日本の3分の2が山なんだから、これは実質毎日山にいるって言っても過言じゃなくない?だめですか?
25)わかります、森林率が世界で二位なんだもん、山に特別さなんて感じませんよね
▶️プラスで書く必要あるんじゃ?と言われそうだけど、この『わかります』が書いた人の良さが出てる。
26)痛みを植えに行こう
27)あんなに高いと思っていたビルがこんなにもちっぽけだ
28)一山超えようぜ
29)山って十回言ってみて、じゃあ山に行きたくなった?ならないよね、だからいいんじゃん
30)葉っぱって本当に緑色だと思う?
▶️これもよい。
31)それは、永遠と繋がっている
32)小川を探そう
33)水脈をたどれば希望が見つかる
34)ちっぽけな夏を見つけよう
35)宇宙にあこがれたから、僕は山に登った
36)空に近づきたくて
37)あの雲には触れなくても限りなく近いはずだ
38)もうここは空だ
39)嫌いな人のことを考えるよりも、私はそっと木々と呼吸する
▶️抜群に好き、人に届く言葉。山に行く動機、人の話してるのがうまい。
40)緑の中のキラキラは私を弾けさせる
41)湧き上がる熱を土に還す
42)干からびてないミミズって最近見てないな
43)もう、一人部屋では息が出来なくて
44)緑が目に染みるって本当だ
45)なんでかね、山って一つだと思ってたんだ。だけど違った、たくさんの木が集まって揺れていた。
46)さわさわと、ざわざわと、風に揺れる音を、わざわざ聞きに来た
47)山に故郷を感じるのは私だけでしょうか
48)山にはきっと不思議なものがいる
49)自分の体に自信がなくても、山なら全部隠してくれる
50)だれよりも、空が高くて嬉しいんだ
山の魅力ってどこなのか、私も分からなくて、虫も多いし熊と書いたら怖いし、遭難するし…なんていろいろ考えてしまった。
でも、山ってそこにあるものだなって思ったんです。
当たり前のように私たちの生活の一部で、そっといてくれる。
それが山の魅力なのではないかと思いました。
去年こんなレポートを書いたこともあり、山と自然崇拝の繋がり、心のよりどころ感は特殊だと思うんです。
けど、それを言葉に短く表現するというのは難しい。
私が山のふもとで生きてきた人間なので、そう思うだけ、都会の人には伝わらない感覚かもしれません。そうなったとき、広く浅く刺さる言葉にするのか、狭く深く刺さる言葉にするのかその選択が実に難しいと思います。
だからこそ、面白く大切なものなんでしょう。
勉強はまだまだしなければならない。
でも少しずつ世界の見え方が変わってきた気がするんです。
近いうちにこれらのコピーを書いたポスターみたいな画像作ってみます。
皆さんはどのコピーがお好きでしたか?
よかったら教えてください。