新しい視点で、演技というのと演劇というものを捉えて、古典を違うところに浄化していくという作品になる。【第36回 ミーム演劇教室 稽古日誌 2022.2.8開催】
最近ずっと、TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」を聴いています。講談師の神田伯山さんがMCを務めるこの番組。毎回爆笑させられます。語りが上手くて内容に聴き入っちゃうので、ラジオなのにながら聴きが出来ないのが玉に瑕ですが、とても面白いので皆さんも是非聴いてみてください。
https://www.tbsradio.jp/edo/ ←TBSラジオのサイトに飛びます。
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さて、今回はダメ出しもありましたが、ダメ出しより内容への示唆の多いアドバイスをいただきました。今作っている『The Holy Man』、作品の最後の方で台詞が入ってくるのですが、その点に関しての先生の話です。
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先生:英語で入ったんでしょ。なんて言ってるの。
寺原:Give me another horse, bind up my wounds. です。
先生:それか、その後に来るA horse! A horse! 。でなければ、もう1つはハアーッ!!(馬を駆ける)、だろうね。
ここができないのは、お前(寺原)に提示したセリフのシーンが短いからだ。英語で全部やっても意味がないと思ってるから、日本語で埋めたい。要は、日本で上演するんだったら、日本語プランのポイントポイントでシェイクスピアの英語がちりばめられているとグッドだと思っている。台詞量が足りないのは、ド頭のグロスター卿(リチャードの王になる前の職)の長ゼリフ、1番序幕の長台詞、それを活用して埋めていって、この究極の死の、ボズワースの戦場に行く前の、亡霊のシーンだけではなくて、リチャード3世の原点ともなる、この作品の原点となる、そこから活用して、まず埋めることだ。そうするとこれできるから。今の入り方だったら全然問題ない。日本語が行為と離れて、セリフが埋まれば、行為は行為として見えて、全然別のリチャード3世のセリフの日本語の意味合いがどんどん前に出てくるように、一生懸命覚えること。覚えて埋めていくことでそして英語をどう散りばめていくのか。
ロンドン行ってやったときに英語で全部やるのかって、その必要はない。日本人がやるリチャードなんてたかが知れてると思ってる。英語で全部やる必要ないから、日本語での、リチャード3世を日本人のリチャード三世をやるしかできないから、みんな日本語で。英語で全部やる必要はない。ただ、演劇界の金字塔であるシェイクスピアの韻を踏む音声の抑揚がある基調音声、韻文音声の、ニュアンスは出したいなと思って、それは欲張った。
多次元のコラージュで、ここを仕上げるとグッドなのよ。ミームと台詞劇、異次元を多次元にしてコラージュしたシーンで最後は終わる。ミームプラス、コンテンポラリー演劇なんて事は言わないけれども、新しい視点で、演技というのと演劇というものを捉えて、古典を違うところに浄化していくという作品になる。
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3/15にスタジオで試演会を行います。
私と、もう1人受講生が現在作っている『The Holy Man』を試演します。ご興味ある方、ぜひお越しください!!
2022.2.14
寺原航苹
[ミーム演劇教室]
毎週火曜日15:00〜17:00
新宿ダン⭐︎スタ3
東京都新宿区西新宿7丁目13-7 タカラビル3F
*場所を変更する可能性があります。事前に必ずご連絡ください。
受講──1,500円/回
見学──2回目まで無料・3回目から1,000円/回
(学生はいずれも無料)
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