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醤油しぼりワークショップ

2024年12月7日(土)と8日(日)、滋賀県高島市の艸楽園(そうらくえん)で醤油の搾りを行いました。三重県在住の醤油搾り師、佐藤太平さんと一緒に、3月に仕込んで熟成させた醤油を搾りました。当日の様子を少しご紹介します。

どうやって搾るの?

専用の「搾り槽(しぼりぶね)」という道具を使って搾ります。

木製の搾り槽。手前から醤油が出てくるつくりになっています。

もろみの様子

3月に仕込んだ醤油。木樽の中には熟成が進んだ醤油もろみが入っています。このもろみにお湯を足して、醤油を搾っていきます。

熟成が進んだもろみ

お湯を沸かす

搾りの作業はお湯沸かしからスタート。ドラム缶を切ったかまどの上に直径50センチほどの大きな羽釜を乗せます。薪を使ってお湯を沸かすのですが、水の量が多く、沸くまでにとても時間がかかります。

窯の中には水が入っています。
大量のお湯をつくるために、薪をガンガン投入してお湯を沸かします

もろみを溶く

もろみが入った樽の中に沸いたお湯を足します。竹製の「ささら」を使って、インスタント味噌汁のように溶きます。上部から少しずつかき混ぜていきます。

小さな円を描くようにお湯ともろみを混ぜ、ある程度溶けたらお湯を足す、の繰り返しです

袋に入れる

もろみとお湯が混ざったら、布袋に入れて搾り槽の中に置きます。そして次の袋にもろみを入れてまた置く。樽の中のもろみが無くなるまで、この作業を繰り返していきます。

柄杓を使ってもろみを布袋に入れていきます
槽の中にはもろみが入った袋が何枚も積み重なっていきます

圧をかけて搾る

積み上がった袋の上に板を敷き、さらにジャッキを使って上から圧をかけてもろみを搾っていきます。

袋の上から板を乗せる
圧をかけると、槽の前方から搾られた醤油が出てきます

火入れ

あらかじめ羽釜の片方を空っぽにしておき、搾った醤油をその中に入れます。少しずつ温度をあげて、火入れします。

火入れした醤油。温度と塩分濃度を確認する。

放冷

温度が上がったのを確認後、火入れした醤油の場所を移し、冷まします。

小分けにして冷ましている最中の醤油

直射日光の当たらない場所に醤油が入った樽を移して保管します。
この間、醤油の中の不純物が樽の底に澱として分離されていきますので、10日ほど置いてから、樽の中の醤油を上澄みから瓶詰めしていきます。
これで醤油の搾りは完了です。


次回の参加エントリー受付中です!

2025年も醤油づくりのワークショップを開催予定です。仕込みから手入れ、搾りまでを一通り体験できる企画にする予定です。

こちらのフォームにエントリーしていただいた方には、正式に決まり次第ご案内しますので、もしよろしければお申込みください。


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