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顧客の「素敵な部分」を言葉にする|占い師である"あなた"の言葉が、一生にわたって、彼を励まし続ける

お客さんの素敵だなと感じた部分は多少オーバーに受け取られようとも、言葉にするようにしている。話し方、感情の豊かさ、言葉遣い、声色など、尊敬できる部分はどんな人にでも存在する。

それらに言及されて嫌な気持ちになることはないだろうし、大人になると「素敵ですね」と言われるが減る。実際にお客さんもすごく明るくなっていく。

彼を受容する何気ない言葉が、一生にわたって彼に勇気を与え続ける。 僕にもその経験がある。


何の時だったかは忘れたが、中2の頃の担任の先生がふと、「わたしカウカウくんの文章好きなんだよね~」と言ってきた。 その先生のことを尊敬していたわけでもなかったが、すごく嬉しかったのを覚えている。

それまでは文章を書くのがすごく嫌いで、毎日提出する生活日誌みたいなものは一言しか書かなかったし、劇を鑑賞した後に書かせられる感想文は一文だけしか書かないので毎度先生と口論する機会となっていた。

ところが、その先生の一言で、文章を書くということに対する認識が大きく変わった。

気づけば、アフィリエイターになっていたし、今も占いはおろかTwitterという場所で好き好んで文章を書いている。

もっとも、先生は適当に言ったのかもしれない。僕をやる気にさせるために言ったのかもしれない。 ただの何気ない一言を僕が拡大解釈するという、単なる勘違いだった可能性もある。

なんにせよ、僕はあの言葉を一生忘れないし、今もこうして勇気をもらい続けている。 あなたも、過去に言われた悪口を今も覚えているんじゃないだろうか。

悪いことは記憶に残りやすいと言う。 同じように、あなたが彼にかける「祝い」の言葉も、一生にわたって、彼を励まし続ける。


もっとも、先生の言葉が適当なものだとしたら、それは心に届いてなかっただろうし、関係はさらに悪化していたと思う。

先生は邪な気持ちを一切持たず、素直に感じたことを口にしただけだったから届いたのだと思う。 単なる褒めは逆効果。

また、"褒める"には少々おこがましさがある。だから感じたことを素直に伝える感覚で接していきたい。


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