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【土星と冥王星】を悪者にするの、やめません?
土星と冥王星が好きになれる?話です。
「もうすぐ土星期か~...」
「冥王星のトランジット、怖いなぁ...」
「私、ネイタルで土星強いんですよね...」
近年、占星術において土星や冥王星が「困難をもたらす悪役」として描かれることが増えています。これは、現代社会に蔓延する「人生は幸せであるべき」「人生は楽しくなければならない」という価値観の反映かもしれません。
幸せになるために生まれてきたの?
そもそも我々は、楽しむために・幸せになるために生まれてきたのでしょうか。
そうとは言いきれないですよね。それだったら今この瞬間苦しみの中にいる人には意味がない、ダメということになってしまう。一生の大半を苦しみで終える人もいるはずです。
楽しい人生に越したことはないですが、「人生=幸福」という観念は、充実した人生から逆に自分を遠ざけてしまうように思います。
人生の意味
ナチス収容所から生還したV.E.フランクル曰く、「人生の意味」は単なる幸福の追求ではありません。むしろ、人生から投げかけられる問いに対して、私たちがどう応答するかにこそ「意味」があると言っています。
僕はこの逆の発想に感動しました。
・僕らの当たり前
僕から人生に対し 「人生に意味ってあるの?」
・フランクル
人生から僕に対し 「どう意味を付与するの?」
土星と冥王星
ここで土星と冥王星について考えてみましょう。
土星は僕らに責任と試練を与えます。その制約は、時に重荷に感じられるかもしれません。しかし、それらは実は私たちの成長のための機会、人生に意味を見出す機会とも言えます。ハッピーな楽しい毎日の中で、「わたしはどう生きるか」自己に向き合う機会は得られるでしょうか。
土星の苦悩を通じて、僕たちは自己と対話をし、人生の意味を作り上げていくことができます。
同様に、冥王星がもたらす激しい変化も、表面的には破壊的に見えるかもしれません。しかし、それは古い殻を破り、より深い次元で自己を再生させる機会です。フランクルの言う「苦しみを通じた意味の発見」は、まさにこの冥王星的な変容のプロセスと重なります。繰り返しますが「意味」は楽しいときばかりではなく、苦しみに向き合う中で見出されます。
幸福だけを追い求める人生は、往々にして表層的な満足で終わってしまいます。土星と冥王星は、私たちにより深い人生の意味を問いかけているのです。その問いに真摯に向き合うとき、私たちは本当の意味での充実、生きる意味を見出せるのではないでしょうか。