今更聞けないマーベル映画【マイティ・ソー】ネタバレなし解説
舞台は神の国とニューメキシコ!新ヒーロー登場!
MCU3人目となるヒーロー、ソー。
名前の由来は北欧神話の神様。他のアニメやゲームなどでもモチーフとなったキャラクターはたくさんいて、大体は「トール」という表記が使われています。発音が違うだけで同じ神様を指した名前です。
他の登場人物も北欧神話に由来したものが多く、スマホゲームなどで聞き覚えがあるという方もいると思います。
これまでは敵も味方も科学によって生まれた存在がほとんどでしたが、今回はかなりファンタジー色の強い作品。
神の国アスガルドや異世界をつなぐ橋など、今後の作品で重要な要素となる設定が数多く盛り込まれています。
作品紹介
公開:2011年
順番:4作目
時系列:6番目(インクレディブル・ハルクの次)
フェーズ:1
上映時間:114分
登場ヒーロー:ソー/ホークアイ
監督:ケネス・プラナー
見た方がいいレベル:★★★★★
次回作:キャプテン・アメリカ
*順番は映画の公開順、時系列はMCU内の時間経過に沿った順番。いずれも長編映画を対象としておりドラマ作品はカウントしていません。
見た方がいいレベルは後作品への影響を元に主観で5点満点で付けてます。
あらすじ
この宇宙には地球を含む9つの世界が存在している。その中心にある神の国「アスガルド」は平和のために他の世界を監視しており、1000年前の地球に氷の国「ヨトゥンヘイム」からの侵攻があった時もこれを人間に代わって撃退していた。
そんな神の国を総べる神オブ神、オーディンには2人の息子がいた。
勇敢な戦士ソー(兄)と、頭の切れる魔術使いロキ(弟)だ。
ある日、ソーの王位継承の儀式に氷の国からの侵入者が現れた。頭にきたソーは、休戦協定を破って仲間の兵士と氷の国を襲撃。このことがオーディンの逆鱗に触れ、筋力以外の全ての力を奪われた状態で地球に追放されてしまう。
神の息子も地球ではただの非常識なイケメンマッチョ。偶然出会った天文学者のジェーンやセルヴィク博士になんとか素性をわかってもらい、親交を深めながら故郷に帰る方法を探し始める。
しかし事態はそれだけではなかった。ロキは自分がオーディンと血のつながった親子ではなく、氷の国との戦争時に拾われた敵国の孤児だったことを知る。
父への不信感と兄への嫉妬が最高潮に達したロキはアスガルドを乗っ取り、ソーを始末するために地球へ侵攻を始める。
世界を股にかけた誰も得しない兄弟ゲンカが始まった。
重要キャラとキーワード
ソー【人物・主人公】
全能の神、オーディンの息子で次期国王。
選ばれたものにしか扱うことができない神のハンマー、ムジョルニアと雷を自在に操る。熱い正義漢だが若干の天然ボケ。
「俺、神だから」と人間を下に見ていたが、強い意志を持った協力者との交流で考えを改めていく。
ロキ【敵】
ソーの弟。脳筋の兄とは真逆で頭が切れて人を騙すのが超うまい。
ソーを焚き付けて氷の国に攻め込ませたのもロキ。
これ以降、何かとヒーローたちにちょっかいを出してくるMCUを代表するヴィランの1人だが、どこか憎めない部分もある名悪役。
ジェーン・フォスター【人物・ヒロイン】
天文学者。
ニューメキシコでオーロラの観測中に地球に落とされたソーと出会ったことで恋に落ちちゃったりS.H.I.E.L.D.に研究内容を没収されたりえらい目に遭う。
エリック・セルヴィグ【人物】
初老の天文学者でジェーンの共同研究者。
素性を知ってからは身柄を拘束されたソーを引き取ったり、国へ帰るための手助けをしてくれる。
学者としての地位は高いようで、ソーと出会ってからはS.H.I.E.L.D.にも出入りするようになり「アベンジャーズ」ではキーパーソンの1人となる。
アスガルド【世界】
ソーの故郷で神の国。
この宇宙にはユグドラシルという世界樹につながった世界が9つ存在しており、その中心。国民はみんな強い。
宮殿の武器庫には今後超重要アイテムとなるインフィニティ・ガントレットのレプリカが置いてある。
ミッドガルド【世界】
地球の別名。現在残っている北欧神話は大昔にアスガルド人が地球にやってきた時の記録。昔は今よりも他の世界との行き来が盛んだったらしい。
ムジョルニア【武器】
選ばれた者だけが扱うことのできるハンマーで、現時点でソー以外の人物は持ち上げることすらできない。
どんなに離れていてもソーが念じることで手元に飛んでくる最強の武器。
作中では「ミョルニル」と発音されている。
四次元キューブ【技術】
オーディンの回想で登場するMCUにおける超重要アイテムの一つ。
別名テッセラクト、スペースストーン等。
氷の国との戦いの後、オーディンが地球に残していったが、どういった経緯でオーディンが手に入れたかは不明。
早速次の「キャプテン・アメリカ」でも出てくるので覚えておいて!
覚えておくべき伏線
今回重要となるポイントはロキの存在と四次元キューブです。
ロキは自身の素性を隠していたオーディンへの不信感と周囲からの期待と信頼を一手に受けているソーにに対しての嫉妬でやばいくらい性格が捻じ曲がっています。
その執念は半端なものではなく、今作以降もソーと敵対するであろう存在と手を組み、遠回りに命を狙ってきます。
なのでこの第1作目を見ていないと、なぜロキが執拗にソーを付け回すのか理解できずに置いて行かれてしまう可能性があります。
また、今作で初登場の光る箱、「四次元キューブ」は何作にもわたって登場する最重要アイテムの一つです。
どういった力を持っているかは「アベンジャーズ」で、どういった経緯で誕生したかは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で語られるのでしっかり覚えておきましょう。
そして物語中盤、ソーがムジョルニアを回収するためにS.H.I.E.L.D.の基地に侵入するシーンでは「アベンジャーズ」先駆けて、エージェントという肩書きでホークアイが登場します。
個人的おすすめポイント
個人的にMCU史上最も魅力的なヴィラン、ロキに注目して欲しいです。
マーベルの悪役は一部を除いてヒーローと遜色のないほどの力や魅力があります。しかし、生まれた環境や避けようのない悲劇によって彼らは真逆の道を辿ってしまう。
ロキもそんなヴィランの1人で、残酷な運命によって生じた彼の歪みはこれから長く尾を引くことになります。
「ニチャア…」と不気味に笑う表情や、自らの手を汚さないように上手く立ち回りながらも最終的には自分で手を下さないと気が済まない所など、残酷なのにどこか人間臭い大好きなキャラクターですね。
ちなみにエンドゲーム後のロキを描いたドラマシリーズも配信されているので、長い道のりを経てエンドゲームを見終わった暁には、是非ロキのスピンオフもチェックしてみてください。
どこで見れる?
ディズニープラスで独占配信中
今作もディズニープラスでのみ全編見放題配信。
アマゾンプライムやU-NEXTでは課金することで期間限定で視聴することもできます。
まとめ
というわけで「マイティ・ソー」のお話でした。
ソーは今後トニー・スタークと同等の重要キャラクターになってきます。
毎回書いているような気もしますが、各ヒーローの誕生エピソードはやっぱり押さえておきたいところ。
地球の知識が全くないソーの天然っぷりとマイペースさは凄まじく、たくさん笑える一方で、ロキのようなヴィランや激しいアクションも注目ですし、異世界間のラブストーリーとしても非常に完成度が高いです。
次回作「キャプテン・アメリカ」でようやくアベンジャーズの初期メンバーが揃います。
もう推しは決まりましたか?フェーズ1完走までもう少しですよ!
関連作品
次回作:キャプテン・アメリカ
時系列順の次:アベンジャーズ
他のソー三部作:ダークワールド/バトルロイヤル
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