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【中小企業の採用マニュアル】②採用チームの編成を考えよう!

「採用って、どこから手をつければいいか分からない…」に応える「中小企業の採用マニュアルnote」へようこそ!

シリーズ第2回は、「採用チームの編成」です。
採用の目的を設定したら、現在の時代観を握りながら採用チームを編成していきましょう。


1.時代観:人口減少時代

 人口増加のピークを迎えた2008年以降、日本は人口減少時代に突入しました。それまでは、企業が強く、求職者が弱い「買い手市場」。求人を出すと多くの応募者が集まり、その中から合格者を選ぶことが採用であり、この時代の名残で、総務や経理の社員が兼任で採用を担当する会社が多く残っています。

 一方、人口減少時代に入ると、求職者が少なく企業求人が余る「売り手市場」に変化。その状況で中小企業が採用に成功するためには、「求職者にどう見つけてもらうか」「どのように自社の魅力を伝えるのか」が重要になります。

 採用業務は質・量ともに複雑化。総務や経理の社員が兼任で行うのは困難で、ましてや1人で採用を兼任することはほぼ不可能であると言っても過言ではありません。これが今私たちが認識しておくべき時代観です。

2.採用担当者のタスクは多い

 時代観の変化に合わせて、採用担当者の役割も大きく変化しています。旧来からあった求人媒体やメディアの選択といった業務に加え、大学キャリアセンターや教授の訪問、インターンシップの設計と実施、採用ウェブサイトの更新・運営、魅力的な選考内容の創出、求職者との連絡など、採用担当者の仕事は以前とは比べ物にならないほど増え、枚挙にいとまがありません。

<採用担当者の業務例>
・募集媒体選び
・大学訪問
・リファラル採用
・自社ホームページ
・内定出し、内定者との連絡係
・内定辞退防止フォロー など

採用の難易度が上がるごとに年々採用担当者の業務も多様化・複雑化しています。

3.採用チームの適正人数

 では、採用担当のチーム編成は何人で組むのが適切なのでしょうか。誰か1人に属人化せず、社内にノウハウが蓄積され、メンバーのローテーションがあってもノウハウを引き継げるようにするために、採用チームは最低でも2~3名以上で活動するのが望ましいでしょう。

 同時に、採用担当者が自社に自信を持っていなければ、求職者にその魅力を十分に伝えることはできません。まずは担当者自身が会社への自信を育てていくことが大切です。

4.採用を加速させる「三位一体採用」

採用担当者だけでは完結しないのが採用です。そこでお勧めしたいのが「三位一体採用」です。三位とは①経営者、②採用担当者、③現場社員の三者を指します。この三者がそれぞれ役割を持ちながら協力して採用活動を進めることで、全社採用の機運づくりにつながり、採用成功に近づくという考え方です。

①経営者、②採用担当者、③現場社員が一体となる


 採用チームだけでなく現場社員の協力を得ることが、採用成果を加速させます。

5.三位一体は現場の協力がカギ

中小企業が求職者に魅力を感じてもらうためには「魅了の設計」が大切です。ただでさえタスクの多い採用担当者が魅了まで担うのではなく、現場社員に渡すことがカギです。

 現場の仕事の魅力を語るのは現場社員が一番の適任者です。「仕事の楽しさ」「会社の魅力」を現場社員に伝えてもらうことは、採用担当者の負荷分散に役立つだけでなく、適材適所で求職者の魅了に適した人材を配置し、採用の成果アップにも繋がることが期待できるからです。

 経営者がコンセプトをつくり、採用担当者がオペレーションを回し、現場の社員が魅了するという、三者で協力しながら採用成功に導く「三位一体採用」が実現するのです。


What's next?

次回は「採用目標の設定」。目標が具体的であればあるほど実現に近づきます。採用チームが出来たら次は採用目標の設定にチャレンジしましょう!


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