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【中小企業の採用マニュアル】⑨インターンシップの設計(前半)
「採用って、どこから手をつければいいか分からない…」に応える「中小企業の採用マニュアルnote」へようこそ!
インターンシップの設計と考え方について2回にわたってお話しします。インターンシップは、単なる学生との接点ではなく、採用活動全体における重要な役割を担っています。どうぞご一緒に!
1.求職者とのコンタクトポイントの変化
数年前までの新卒採用活動では、大手ナビサイトと合同会社説明会が主要なチャネルとして機能していました。
例えば、大規模会場で開催される合同説明会では、数百社の企業がブースを構え、1万人以上の学生が参加するという形式が企業と学生が直接対話する。また、ナビサイトに企業がプロフィールや求人情報を掲載し、学生がネット上で検索して応募するという流れが長らく採用活動の中心を担っていました。
ところが、ここ10年間でその勢力がガラリと変わってきました。合同説明会を開いてもなかなか人が集まらないという現象が起きています。もちろんその背景にはコロナ等もありますが、学生の気質が多様化しているのを感じます。
2.インターンシップが学生と企業の出会いに
そんな中増えているのが、インターンシップによって学生と企業が出会う機会です。
インターンシップへの学生の参加率は、この12年間で大きく増加しているというデータがあります。2011年の調査では、インターンシップに参加した学生の割合が46%だったのに対し、2023年にはその割合が90%を超えるまでに達しました。つまり、参加率が約2倍に跳ね上がったことになります。
企業側の変化も同じように表れています。インターンシップを実施した企業の割合も2011年当時は26%程度。4社に1社ほどだったものが、2023年には68%と、何と2倍以上の数値に跳ね上がっているという調査結果があります。
出典:キャリスタ就活2023学生モニター調査結果(2022年4月発行)
また別の調査によると、「インターンシップを受けた企業の選考を受けましたか?」 という質問に対して、2021年の調査では80%以上の学生が「はい」と答えています。
出典:株式会社学情「2021年卒学生との就職意識調査」2020年6月1日発行
今多くの企業がインターンシップを実施している背景には、そんなトレンドがあるということをまず抑える必要があるでしょう。
3.リモートと対面のハイブリッド型
2020年~2023年は、コロナの発生で学生と企業が会い辛い期間でした。同時にオンラインでのインターンが台頭した時期でもありました。私たちカウテレビジョンでもオンラインインターンシップを開催しました。確かな効果を感じ、多くの企業にリモートでの価値をお伝えしてきました。
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どんなものかと言うと、自宅や学校・カフェなどにいながらパソコンの画面越しに企業を訪問したり見学したり、あるいは職業体験をすることによって対面のインターンシップと同等かそれ以上の効果を狙っていく取組みです。
このメガトレンドに、私たち中小企業も対策を練っていく必要がある中、多くの採用担当者や経営者の方から寄せられる質問は「リモートでインターンシップなんて成立するの?」です。一言で言うと「可能!」。実現する工夫をお伝えします。
4.オンラインインターンシップでできる工夫5選
① 映像で職場や工場の中を見学する
② クイズやディスカッションで業界理解してもらう
③ 社員との対話で会社の雰囲気を感じてもらう
④ ロールプレイングやリモート面談の同席
➄ 社長や経営者との対話で企業の熱量を伝える
コロナの収束の気配が進んでいる中、対面のインターンシップに戻ろうという揺り戻しもあります。ただ、私たち中小企業が知っておかねばならないのは、1度便利になったものはなかなか戻らないということです。
今は「行く」と「行かない」の間に「オンラインで行く」という中間の選択肢ができました。何が起きたかというと、本当に志望している会社には大変でも対面で行きたい。一方で、まだこの会社が魅力的かどうか分からない会社にはオンラインで 行っておけばいいかなという学生が増えているということです。
私たち中小企業は、まだ魅力を伝えきれていないケースが多いので、いきなり対面開催のみというと、「時間を割いて丸1日かけ行くほどじゃありませんよ」と学生に言われてしまう可能性があります。
私たちがお勧めするのは、オンラインと対面のハイブリッドでインターンシップを用意しておいて、あくまでも学生に選択肢の提示をした上で選んでもらうというものです。企業としては大変ですが、時代を掴んで進んでいくことも大切です。
What's next?
次回は⑩インターンシップの設計(後半)です。インターンシップの設計の仕方、その後の繋がり方、採用の全体設計の中でインターンシップをどのように続けていくのかということについてお届けしていきます。どうぞお楽しみに!
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株式会社カウテレビジョン髙橋の助手・牛島が執筆しています。皆さんからのコメントやスキが大好物。いただけるとそれはmow飛び上がって喜びます🐄