少ない水でどうやったら髪が洗えるかみんなで考えてみた|YUAGARIプロジェクト
被災経験者のヒアリングを重ねる中で生まれた「YUAGARI」プロジェクト。コップ一杯の水でどうやって髪を洗えばいいのか。私たちはドラえもんの道具をつくろうとしているのではないか!?と思うほど、困難にぶつかり続けます。
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会社のいろんな人たちに協力してもらう
少ない水で髪を洗う道具を分かりやすくするためにブラシ型の道具をイメージとしましたが、実際に「YUAGARI」というものを最終的にどういう形状にするかは、今も探求中です。
なので、じゃあ少ない水で髪を洗うことを実現するにはどんな方法があるか、すでにどんな道具があるか、どんな形がいいか、などなど考えることは山ほどあります。しかし、私たち新規事業室は少人数の部署。しかもシャンプーや洗浄剤の専門的な知識がないわけじゃないけど、足りていない。じゃあどうするか。研究所に相談することにしました。
牛乳石鹸には、よりよい商品をお客様に提供するために日々研究を重ねる研究所があります。品質にこだわる牛乳石鹸のとても大事な部署です。そんな専門家である研究所へ相談することにしました。
何を相談するか。「少ない水で髪を洗う」にはどうしたらいいと思う?なんて相談しても漠然としてすぎているので、大きいのか小さいのか、どんな人につかってもらいたいのかなど、今一度、YUAGARIを実現するためにはどんな条件が必要なのかを考えました。
手軽にお風呂に入ったあとのように、髪を洗った感覚が得られることをYUAGARIの条件としました。介護の現場や、アウトドアシーン、ケガをしてお風呂に入れない時など、様々な場面で使えることを想定しています。
この条件で研究所へ相談したところ、YUAGARIを実現するためにアイデア出しのグループワークをすることになりました。
社内でのグループワーク
私たち新規事業室と研究所メンバー、そして他部署メンバーにも協力にしてもらいグループワークを行いました。
グループワークの内容は、こんな似ているものあるよ、こんなのあるんじゃない?、こんな風にしたらできるかも!などYUAGARIを実現するためのアイデア出しです。3チームに分かれてもらい、参加メンバーそれぞれがアイデアを持ち寄り、各グループ内で発表してもらいました。
皆がアイデアを持ち寄り、付せんに張り出し、さらにそこからアイデアを出したりしてグループワークは大いに盛り上がりました。
蓄圧式ポンプを利用した泡タイプのふき取りシャンプー、吸油性ポリマーを使用した頭皮の除去、蒸しタオル洗髪、蒸気スチーマーを利用した洗髪などなど、私たちだけでは出てこなかったようなアイデアばかりです。中には「髪の毛をそり落としスキンヘッドしてカツラを装着すれば髪を洗う必要はない」、ヘルメット型の洗髪機器など尖ったアイデアも出てきて研究所メンバーの個性を感じるものもありました!
たくさんの社内メンバーの協力のおかげで、たくさんのアイデアがでてきました。それでは出てきたアイデアは実際にどうなのか?YUAGARIにつながりそうか、試せそうなものを体験してみることにしました。
とはいえ、ヘルメット型の髪を洗う機械をそのまま試せるわけではないので、例えば水を出しながらブラシで髪をといたらどうなるか、など簡単な方法を考えて試すということをしていきます。次回に続きます。