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COVAを彩る名脇役 ミツバチ編

里海の循環を目指すCOVAでは、いたるところで自然の営みを垣間みることができます。
そのひとつが養蜂です。

「おいしいハチミツを食べたい!」と、数年前からミツバチを育てはじめた覚田社長。
じぶんで採ったハチミツのおいしさに魅せられ、COVAを訪れた方にも食べていただきたいと思うようになりました。オリーブ畑のそばにミツバチの巣箱を設置し、ハチミツを採取する予定です。

ミツバチが活動的になるのは3月も中頃を過ぎて暖かくなってからですが、2月でも風のない温かい日中には巣から飛び出してきて巣箱の周りを飛び回ります。そんな暖かい日には巣の中がちゃんと快適で元気に過ごせているか定期的にチェックをしています。
今回はその様子をお伝えします。

1.互いの安全のためには協力が必要

快適に過ごせるための世話をしているつもりでも、ミツバチにとってひとは外部からの侵入者であり、一刻も早く立ち去って欲しいもの。
こちらからすると刺されることなく、無事に、手早く作業を終えたい。
ここは互いの協力が欠かせません。

作業をスムーズにするために必要な道具が燻煙器です。
作りはいたってシンプル。
中で枯葉を燃やし、そこから出る煙をミツバチにかけると一時的に動きが鈍くなります。
一説によると、ミツバチたちが山火事を恐れた太古からの記憶が刷り込まれているのだとか。煙を感じると、ヒヤー怖いと六角形の巣にお尻をこっちに向けて頭だけを一所懸命に隠します。

手際よく枯葉を詰め準備をする覚田社長
種火に使うのは化学繊維ではなく自然素材の麻

まずは麻に火をつけて枯葉を燃やします。
このときに使う麻は、化学繊維などを使っていない自然のものです。
わざわざ取り寄せていると知り、見えない細部へのこだわりにも驚きました。

2.快適な環境づくり

ひとつの巣には、1匹の女王バチと大勢の働きバチがいます。
自然界では、働きバチがつくる蜜ロウをハニカム構造(正六角形)に重ねることでミツバチの巣はできています。ハチたちは巣箱の中でもスペースが足りなくなれば勝手にこの綺麗な六角形のハニカムを作っていきます。

養蜂の場合は巣箱の中に人口的にロウで作った厚さ2ミリほどのハニカムの土台になるものを入れておくと、ハチたちは両面合わせて2~3センチほどのに厚さになるまでこれを増築していきます。

精緻な正六角形をミツバチが作りだす神秘!
木枠でミツバチの巣の層を再現

ミツバチにとって快適な環境を整えるために、巣箱を開けて生育状況を確認します。このとき、病気の個体がいないか、ダニが発生していないかなどもあわせてみています。
夏のあいだは1週間ごとに、冬のあいだは2~3週間ごとに行うそうです。

この日は、COVAスタッフの島田さんも一緒に作業をしました。
ミツバチにストレスを与えないよう手際よくすすめるコツを、覚田社長が伝授していきます。

燻煙器が大活躍

ミツバチの生育に異常がないか、隅々まで目を光らせます。
あくまでも丁寧に素早く、です。

生育状況を確認中 今年の越冬は順調!順調!これなら春の桜蜜も期待
弟子(左)と師匠(右)

おふたりから笑みが溢れています。
無事に育っているようですね。

続いて島田さんも挑戦します。

手を取り細かなコツを伝授

速さだけでなく何気ない手の動きがミツバチの負担を減らし、結果として作業効率も上がるようです。

飛び回るミツバチも気にならないほど目を凝らしています
確認したあとも巣に変わったことは無いかと、なかを覗き込むおふたり

巣ごとにも特徴があり、元気な個体が多いところは、ミツバチ同士がぎゅうぎゅうに詰めあっているので病気も蔓延しないそうです。

手前は1階建、奥は2階建のハニカムハウス

水飲み用のトレイにはミツバチが溺れないようにと小枝で橋をかけたり、雨よけ用の屋根を作ったりと、ミツバチが過ごしやすいこころ配りがたっぷりとしてあります。

こうして手間ひまを惜しまずにつくられるハチミツ。
巣の近くに咲く花の種類によって味はことなりますが、スタッフの愛情がプラスされたCOVAのハチミツはどんな味がするのでしょうね。

はじめは黄金色に輝いているハニカムも、たっぷり蜜をふくむにつれて黒く変わっていきます

3.COVAでは一緒に働いてくださる方を募集しています

採用について
https://kakudapearl.jp/recruit/#recruit_point
COVA未来の里海準備室
TEL:0596-28-0231(担当:本多)