今日の引用 2021.6.4. 職務質問
"考えてみたらあのころは週に一回はオマワリに職務質問された。時代も荒れてたし、こちらの人相も悪かったのだろう。最近は一度も職務質問されない。オマワリに職務質問されなくなったら人生はもうおしまいなんじゃないかと、ふと思ったりする。"
村上朝日堂|村上春樹/安西水丸 p45
あのころ、というのは安保闘争の時代で、当時の学生はよく職務質問を受けていたのかもしれない。自慢ではないが、僕は40年近く生きてきて、いまだに一度も職務質問をされたことがない。職務質問とは、警官に呼び止められて身分証の提示を求められたり、今何しているのか聞かれたりするやつ。
職務質問を受けたことがないなんて、そんなの当たり前だろ?受けたことあるほうが少数派だろ?と思うかもしれないが、意外と受けたことあるという人の話を聞く。それもいたってカジュアルに、誰もが一度は受けたことがあるように話すもんだから、そういうもんなのか?と思ってしまう。受けたことがある人のほうが多いのか、少ないのか、どっちなんでしょう。
僕が聞いたのは、男性のみ。若い男性ばかり。女性で受けたことがあるっていう人もいるのかな?いてもきっと人には話さないだろう。僕のことを知っている人ならわかると思うけれど、そんなに愛想がよくない。どちらかというと、職務質問ぐらいは経験している、っていう風に思われているんじゃないか。しかし、現実は一度もない。なぜだろう?
決して職務質問を受けたいというわけではない。でも思い返せば、そもそも警官とすれ違った記憶があまりない。街を歩いていれば警官とすれ違うことは、それはあるだろう。けれどそんなに記憶がない。だからおそらく、職務質問を受ける機会そのものを逃しているのではないか?これはけっこうなことだ。警官に呼び止められたくなければ、そもそも警官を避ければいい。
僕はべつに後ろめたいことがないから(少なくとも刑法上は)、警官を避けて日常生活を営んでいるということはない。偶然、あまり、見かけない。すれ違うこともない。駐禁を取られたり、スピード違反で捕まったことはあるけれど、そもそもこれまで警察に関わったことがほとんどない。だからその存在も、意識の上ではあってないようなもんだ。自分としては喜ばしいことで、今後もなるべく世話にならずに生きていきたいものです。