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渡米3ヶ月の中2息子、現地校での成長と親のサポート【帯同家族】中2息子アメリカ現地校生活
今回は英語それなりマイペース頑張り屋さん中2息子の渡米後3ヶ月について。
「いきなり現地校に通って、英語力は本当に伸びるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。息子の体験を通して、変化したことや親として意識したことをまとめてみました。
息子に関するトピックスはこちらのマガジンもどうぞ。
渡米前の英語力はどのくらい?
日本では公立中学校に通っており、幼児期から小学5年生まで英会話教室に通っていました。しかし「できれば勉強したくない」タイプ。本格的に英語と向き合ってきませんでした。
英語での会話も簡単なものだけ。文法の勉強にはまったく興味なし。それでも親としては「楽しんでるし、いいか」くらいの感覚で続けてました。
小6で英会話教室をやめて、中学の勉強目的に塾に切り替えて英語へのいわゆる課金は終了します。
結果、英検4級を取って渡米することに。正直、スタートラインはかなり低めです。
渡米後の英語力はどうなった?
本人に「英語力が伸びたと思う?」と聞くと、返ってきた答えは「よくわからない」。よくわからない・・😇?
実際、よく使うフレーズは「I don’t know」だそうで、劇的な変化はまだ見られません。ただ、毎日6コマ以上、全て英語で授業を受けているので、英語に対する「慣れ」や「聞き取り能力の向上」を感じてはいるよう。
うん、まぁ仕方ない。
親として感じた一番の成長
ニューヨークの公立校では、非母国語話者の生徒は4技能(読む・聞く・話す・書く)の英語テストを受けます。
息子の学校では、ESL(英語を第二言語とする生徒向け)の先生と1対1でテストを実施しましたが、息子は「間違えたら恥ずかしい」との理由でスピーキングを拒否していました。そんな誰でも完璧なわけないのにね。
それが、今では「間違えていても話さないと伝わらない」と理解し、とりあえず話すようになったのです。息子にとって、この変化は大きな進歩!
文法の細かい違いよりも、まずはコミュニケーションをするために第一歩を出さないと何も始まらないですからね。
息子は昔から「鈍感力」と「忍耐力」は謎にあり、現地校にも休むことなく通い続けています。徒歩5分の学校へ一人で通い、今のところ宿題も自力で対応しています。
今ではESLの先生にもらったCandy(アメリカって甘いスナック全般をキャンディって言うんですね)を今となってはぺろぺろ舐めながら帰ってきています。あれだけ警戒心強く「海外のお菓子怖い」って言っていたのに。
こういったカルチャーの受け入れ方、自己表現ができることの方が親視点では重要だと感じているので、結果良かったのかな。
環境に馴染み、自己解決しようとする気持ちは社会人になっても重要ですからね。
自主性が出てきた!英語への向き合い方
「授業がわからないとつまらない!」と感じた息子は、自分から日本の教材(中学の復習用や英検準2〜3級のテキスト)を使って勉強を始めました。
また、こんな会話も。
息子 「毎日クラスメイトが普通に喋るのを聞いてると、僕ももっと話せるようになりたいって思うんだよね。」
私 「そうだよね。じゃあ、一つずつフレーズ覚えて使ってみたら?」
学校でも翻訳機能やサポートがあるものの、「もっと話したい」「自然に話しかけられたい」という気持ちが彼のモチベーションになっているようです。
学校では英語→日本語の翻訳を通じてサポートを受けていますが、やはり英語で自由に話せることへの憧れが、彼のモチベーションになっているみたいです。
また、定期的にオンライン英語テスト(Casecなど)を受け、目に見える成果を確認する仕組みを作る予定です。
親としてはこのような取り組みが、息子に自信を与えるきっかけになればと思っていますが、いつまで続くのか飴と鞭を使い分けるのも親の仕事ですね。これは親業鍛えられますね。。
親子のマインドセット:将来をどう考える?
また、親としては以下の3点を意識しています。
子どもの変化を焦らず見守る
間違いを許容する
自主性を育てるために手助けする
我が家は片道切符の海外赴任で、夫は現地転籍しています。将来的には永住権取得を目指しているため、「2年で帰国」といったタイムリミットはありません。
息子1人のケースでも親族の受け入れ先もあるのでいつでも帰国ができます。
息子は「日本の大学に進学したい」と考えており、次の2つの選択肢を検討中です。
留学生と名乗れる最短2年後(高校1年の秋)に帰国、日本の高校に編入
約4年後、高校卒業後に帰国、日本の大学に進学
息子と「英語は必要か?」について話をした際には、
「語学力以上に異国で生き抜く力が一番大切。誰も知らない環境、言葉も違う環境でサバイブしていくのはすごいことだよ。英語は話せた方がもちろんいいけどね」と話をしたりしました。
うーん、確かにね、と返答があったことからも、少しは響いている・・・はず。英語だけじゃなく、折角の環境ですからいろんなことを学んでほしいよね。
親としての視点:息子の進路を一緒に考える
日本にいたら進路の話は先生任せになりがちですが(思春期の男の子だし話したくないよねぇ)、異国での生活では息子と将来について話す機会が増えました。
さまざまな職種があること、どれが息子にあったものなのかを一緒に考えたり話したり。じゃあ役割分担して考えよう、などと話し合ったり。
息子の性格や興味に合った選択肢を一緒に考えることができるのも、日本にいたらできなかった経験だと思います。
まとめ:3ヶ月で得られたもの
まだ3ヶ月。息子の英語力はまだまだ発展途上。でも英語で話すことへの抵抗感が減ってきたり、カルチャーに馴染む力や自主性が育ってきたりしているのを感じます。「間違えてもいいから話す」という姿勢は、単なる語学力以上に大切なスキルだと親は感じているのでまぁいいでしょう、と思っています。
今後も親子で一緒に成長しながら、彼が自分の未来を描けるサポートをしていきたいと思っています。
みなさんも、海外生活でのお子さんの変化や取り組みがあれば、ぜひ教えてください!
そして実はというと、2歳さんの方が語学の習得率は高い。今度は2歳さんの渡米後のお話も書こうかなぁ。