中学から🇺🇸現地校に行く優位点・懸念点 | 【帯同家族】中2息子アメリカ現地校生活

2025年2月7日 00:59

なかなか更新できない日が続いてしまいましたが、渡米後3ヶ月を経過しました。その間にもいろいろあったのですが、今回は英語それなりマイペース頑張り屋さん中2息子について。

「家族のアメリカ帯同が決まったけど、子供が中学生だと現地の学習やコミュニティに入るのも大変かな・・・」という方向けの記事です。

息子関連のトピックスはマガジンもどうぞ。

ぶっちゃけ、どう？

これは完全に子供の性格によるものだと思います。
私は子供は中2, 2歳と歳の離れた子供たち2人がいますが、どちらも外交的な性格でお友達との距離感が近いタイプ。
羨ましいほど人との距離感の詰め方やコミュニケーションの取り方が、ある意味サバサバ・ねっちりとしているので、いわゆる「親友」を作りやすい性格をしています。

そのため、2人とも「なんとかなって」おり、毎日息子は休むことなく学校に行っています。

とは言いつつ、学校でよく使う言葉は

「I don't know」らしいですよ🙃
というくらい、本当に英語がわからないしバリエーションも中学生じゃ持ち合わせていない。

それでもアメリカの中学は母国語を話さない移民に対するESLのクラスが義務化されていますし（とは言っても4名しかいない）、中学の学校と比べ物にならないくらいに「先生と親の距離」が近いです。

先生との関係性は？

学校のカウンセラー・担任講師の方々はアプリやメールで頻繁に連絡をくれるので、学習の進行具合や家でのフォローアップの仕方を捉えるのにとても役立っています。ありがたし、アメリカ学校制度。DX化。

その分、家庭でフォローしない分は学校で責任負いかねますよ、の実力主義。日本の平等に学力を上げる学習方針とは異なり、アメリカは抜きん出ている生徒とそうではない生徒を「平等に」は見ません。

私たちは日本にいずれ帰国します。その時に日本の高校・大学受験で日本在住学習者との差を思い知るーなんて話もよく聞くので、必然的に日本の学習フォローアップも必要となります。

中学から渡米する優位点・懸念点

さて、本題です。今回は意識高く「留学生枠を狙うために駐在滞在するぞ！」などと子供中心の渡米ではなかった我が家。

「父の仕事の都合上、なんとなく面白そうだから僕もアメリカ行こう」
くらいの覚悟の息子。日本人がいない現地校に入校。

そりゃ大変です。彼の英語レベルは英検3~4級レベル。日本で普通に暮らす分には困らないけど、英語は現地の小学生よりもできないレベル。

それでも持ち前の負けず嫌い(?)で、休むことなく学校には通っており、わからないなりに先生や同級生とコミュニケーションをとっているようです。

せめて小学校低学年くらいに渡米していれば、コミュニケーションも易しいし、スポーツをきっかけに仲良くなったりできたのかなぁ・・と思うけれど歳は戻せないので前向きに。

中学生時点でアメリカ現地校に移行した「優位点・懸念点」下記の通りだと今の時点で体感しています。あくまでも我が家のケースです。

◎優位点まとめ

生活編

家族以外の接点が外部にある（日本の親戚、友達などとの通話）
自分で外部にSNSを出す手段を持っている（LINE, インターネット, 通話など）
自分の得意/不得意、ペースなどの傾向をある程度把握している

学習編

自分の学習スタイルがある程度身についている
基礎的な英語の文法スキルが身についている
学校の在り方がなんとなく理解しており、ルールを守れる

概ね自分のスタイルができており、何より「学校はこういうところ」と心身ともに理解しているので、適応は早かったように思います。
本人の性格的に鈍感であまり周りを気にしない。という点も大きかった気がします。
謎の男子属性のため、「1日も休まない！皆勤賞狙う！」日本でそういうタイプの小学生だったことも影響しているのかもしれません。

なんにしろ「自分はこうだ」と薄ぼんやりとアイデンティティが形成されつつあるので、周りもフォローがしやすい年齢です。

とは言っても、思春期の男子なんて行動パターンは母親からしてみると、未確認生物並みのミステリーの塊なんで「は？」と思う時も多々あります🙃

▲懸念点まとめ

生活編

日本との時差の関係で昼夜逆転生活になりがち
- 東海岸は東京都の時差14時間、金曜の真夜中が東京の土曜午前
食生活、アメリカ現地生活への適応力

学習編

歳の近いチューター利用に拒否感があるものの、家で勉強しない
日米の学習の違いがより浮き彫りになる
日本式英語学習とアメリカ式学習の違いに戸惑う

「チューター」というのは、いわゆる家庭教師です。
高校生・大学生などボランティア名目で無料で、もしくは有償アルバイトで行っているケースが多いです。
日本語はとは言っても人気の言語。ちょっと近くに大学があれば地域貢献を目的として学習フォローを個別にしてくれるケースもあります。

学生さん的にも、ボランティアは内申点や課外活動としてプラス評価されるのでwin-winってやつですね。

でも日本の学習式に慣れている長男。教えてもらうのは塾や学校の「大人」だと認知していて「歳の近い人に教えてもらいたくない」の一点張り・・

これはもう固定概念なのでいますぐの寛解は無理です😇
親は許容範囲なので、私がフォローしています。

親ができるサポートは？

まずは、学校に対して。
「日本とは全く異なる方法だからその時点で本人が戸惑っている」ということを伝えること。

これは「日本の学習の仕方」を知らない先生が教えるので仕方がないこと。
でも、本人も伝える手段を持ち合わせていないし、疑問にも思っていないので保護者が言うしかありません。だって中学生は日本式が当たり前だと思っているから。

そこをしっかり伝えておくと、学校から「この伝え方で大丈夫？この進め方は？」と情報連絡をしてくれて、悲しいミスマッチが防げます。

家庭での子供に対して。
もう傾聴して、甘やかす。そして環境に慣れてきたら学習/ご褒美制度を出してモチベーションを上げてあげる。それしない気がします（どうなのかな・・、そして結局イライラして怒ることも多数だけど。）

結構、アメリカって「褒める」ことが多いんですよね。治安の悪いエリアや子供達同士なら「F◯◯k」系の悪い言葉使いがされるかもしれませんが、基本褒めてくれる。
「よくできたねー」って。でもだからこそ「本当に？ただの挨拶では？」みたいになることもあるので、家で小学生相手のように褒めた立てています。
そして調子を見ながら、ポン！と何気なく日本の学習ドリルをさせる習慣をつけさせる、みたいな狡猾さが必要です。男子の場合は。

ポイントは「〇〇先生も〜〜できてたねって言ってたよー」と第三者も交えて語ることでしょうか。。これは保育園・小学生を育てる時の基本講座みたいなことになってきましたね。。

でも言語の違う中に1人「日本人代表」として通う息子にとってはそのくらいでもいいと思っています。

まとめ：中学から渡米はいい？悪い？

中学生だから、学校や学習パターンというものに対して下地がある。日本の学校カリキュラムは優秀です。その学習素地の有無は、アメリカの教育を上塗りしていくにも全然違います。

その点は日本でしっかり下地を作ってから渡米しているので、基礎力があるのはメリットです。

自分の気持ちや特性も母国語で表現できるので、きっと自分自身も感情の把握がしやすいでしょうし、周りもサポートの仕方にアテがあるので比較的やりやすいかと思います。

ただし、デメリットとしてはやはり語学への慣れ、環境への適応は時間がかかります。疲れて居ても体調がイマイチでも英語からは逃れられません。

特に中学生にもなるとすでにコミュニティが出来上がっている中、言語の違うお友達を気軽に作るのも難しいお年頃。現地で気軽に仲良いお友達を作る！は最初から期待はできない。そうすると外部との断絶ができてしまうのは避けたいところ。

となると、「14時間の時差のある日本のお友達」との交流がメイン。今はそれでも仕方ないけど昼夜逆転は親としては、いいよ！とは言えないところ・・・次回はその辺りを書こうかなぁ。

なんにせよ、子供の性格次第でもあるので焦りも禁物ですね

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