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[前編] Lビザ申請中なのにESTAで渡米しちゃった夫!「SSSS」と別室聴取

さて、我が家の渡米に向けたタイトなスケジュール。
「L1ビザ 98%落ちたと思ったのに受かっちゃったよ」から準備は急ピッチで進められます。
その経緯は前回ご紹介させていただきました。


無理やんけ。なタイムラインから夫婦別行動で準備開始

一度整理します。我が家が目指している渡米へのスケジュール感はおおよそこんな感じです。かなり辛いっす😇少なくとも手分けしなければ進められない(+夫にも出張仕事があった)たため、夫は「Lビザ申請中なのにESTAで渡航」することになりました。これが重なる悪夢の始まりとは知らず。。


  • <今後のタイムライン>

    • 7月下旬 :大使館予約 ← NOW

      • 夫:出張 兼 居住地探し in アメリカ

      • 私:引越し準備、家の賃貸契約、子供達のフォロー in 日本

    • 8月中〜下旬:大使館面接

    • 9月:ビザ発行(スムーズに行けば・・)

    • 9月下旬〜10月:家族一斉に渡航

災難1:発券されたチケットに記載された「SSSS」

夫はUS出張の場合には大抵、日本夕方のフライトで旅立つことが多く今回も同じく。都心の7月は真夏なので「暑いからキャリーケース持っていくのやだなー」と言っていたくらい別に余裕。パッキングも前日にサクッと。

私は外出で直接のさよならはなし。むしろ出発時当日には「エアコン 4台掃除しておいたよ」とメッセージくれるくらい(ずっと夫にお願いしてた)超余裕そうでした。何も出国時当日にしなくてもいいんだよ?!と思いつつも、なんていい人なんだろ、とは思っていました。が。
まさかそれがこんなことになるとは。

チケット発券されてから気づいちゃったよ

ANA系列航空券、右下にSSSS

まず、チケットに「SSSS」が表示されていたそうな。
これは夫は何度か対象になっているので「またかぁ」という感じだったそうです。入国時にセキュリティチェックが個別で行われるアレですね。

「SSSS」ってなんのこと?

「Secondary Security Screening Selection」の略で2次的なセキュリティチェックに選ばれた事を意味します。
ランダム性が高いので、何もやましいことがなくても表示されますがアメリカに渡米する際にチケットに表示されることがまれにあります。

2001年に発生した米国同時多発テロの際に通過した法案に含まれ「テロ対策」のために「危険人物だと思われる人」「リストアップされている人」をアメリカ入国前に水際で止めるためのものです。

先にも記載しましたが、もちろん「絶対リスト入り」の人だけにやっているわけでもありません。
全くやましくないホワイトな人でもランダムで選ばれることもありますし、
何度も渡米を繰り返していてややグレーな人をスクリーニングのために選ばれることもあります。
「もう何度も繰り返してるけど、本当にもうやめて」って場合はANA社などはホワイトリストに入れてくれる対処をしてくれているので申請するといいでしょう。
Secure Flight Program(セキュアフライトプログラム)について

まぁこの「SSSS」発券、出国前のセキュリティチェックは少し厳重に行われた位で「いつものことだな」と言う感じ。なので「HP95/100%」というところでしょうか。

災難2:機内ほぼ満員、お隣さんよぉ・・・

2024年7月時点、ANAではチケットが取れずにDELTA便で行ったそうですが超満員。春くらいまでは3人席に自分だけ、ゴロンと横になるくらいの余裕があったそうですが今回は無理。
それもお隣さんがちょっと品のないアジア国籍の方だったようで、、ご家族と離れ離れの席に座っているようで変わるがわる席を交代。(夫は通路側)
その度に起きてしまうから睡眠全然できない。14時間のフライト最悪。
お父ちゃんのアツが強い(脚開き)
結構踏んだり蹴ったりのようでした。ここでかなり体力消耗した模様で「65/100%」くらいになったのではないでしょうか。とは言っても機内ではよくあることです。想定内っちゃ想定内。

DELTAはLINEのやり取りができるのでちょくちょく日本にいる私とLINEでコミュニケーションしていました。便利な世の中。

機内はかなり寒いらしいので夏でも上着必須

災難3:入国審査は別室で

はい、きました。一気にHP削られるやーつです。
今回「Lビザ申請中なのにESTAで一時的なビジネス目的で渡米した」夫。
そして「SSSS」が記載されたチケット。

まず、入国審査も大行列でその時点で「うぅっ」となっていたようです。
コロナ禍も渡米していた夫からしてみたら「日常戻ったな」と「今回の審査官は厳しいのかな?時間かけているな」くらいの気持ちだったようです。
でもちらほら聞こえる声で怪しさを感じる。
(英語で)「あいつだな」「見つけた」みたいな空港での保安官の声が囁かれている。
チケットに載っている「SSSS」
そして今回、Lビザ申請中なのにESTAで来たから何かあるとはうっすら思っていた・・

はい、案の定、人生はつの別室隔離でしっかりもりもりと調べられたとのことです😇
当たり前っちゃ当たり前のことです。
米国としても不審者(!)を入国させるわけにはいかない。
日本としても自国民が他国にご迷惑をおかけしてはならない。
でも夫からしてみればとばっちりでしかない。

別室で聞かれたことは、概ね大使館面接の際に聞かれそうなことばかりだったそうです。ちなみにもちろん全部英語で受け答えです。

(一例)

  • なぜビザ申請中なのにアメリカに来たんだ?

  • どこに泊まるんだ?

  • 何日間、なんの目的で来たんだ?

  • 本当に日本人の君じゃなきゃ務まらないのか?

  • SNSチェック→反政府的な投稿がないかチェック

    • などなど・・・

その後夫に聞いたところ、夫は1年に2-3回、その都度1~2ヶ月程度の中期出張をかなりの頻度で繰り返している
かつ、
今回のフライトは「US to JP/JP to US」の往復便のセットでとったとのこと。日本に帰国するフライト予約をとってない状態。
だから日本に帰国するつもりがないのでは?と疑われた可能性もあると言っていました。まじこわー。

密室で数十分でしょうか。根掘り葉掘り聞かれて疲弊。
この時点でマイナスに転んでもおかしくないほどのHPの減り具合だったでしょうが、妻の見立てでは「30/100%」とします。

さらに悲劇は続きますが、先も長いので後編に続きます。

私は自分自身のことじゃないので冷静にむしろ楽しく書いていられるんですがこりゃ大変だったよな、夫氏。頑張ったぞ、偉い。



《息子編》

《帯同妻編》


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