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【音楽×珈琲 鑑賞録】4月8日~マヌエル・デ・ファリャ 交響的印象『スペインの庭の夜』

音楽観を鍛える鑑賞録。
4月8日のテーマは、【音楽史】

とりあげる作品は、
マヌエル・デ・ファリャ /
交響的印象『スペインの庭の夜』

です。

マヌエル・デ・ファリャ・イ・マテウ
Manuel de Falla y Matheu
1876年11月23日 カディス - 1946年11月14日 アルゼンチン・コルドバ
スペインの作曲家。

交響的印象『スペインの庭の夜』
スペイン語: "Impresiones sinfonicas: Noches en los Jardines de España"
独奏ピアノと管弦楽のための作品。

全3楽章、全曲を通して平均24分ほどの演奏時間。
第一楽章: ヘネラリーフェにて(En el Generalife)
第二楽章: はるかな踊り(Danza lejana)
第三楽章: コルドバの山の庭にて(En los jardines de la Sierra de Córdoba)

今回課題図書でとりあげられ初聴でしたが、あらゆるジャンルにまたがるようなスペクタクル感のある楽曲で聴きごたえありました。
作曲家ファリャ自身は、この楽曲を「交響的印象」"Impresiones sinfonicas"と呼んでいます。
ピアノ・パートは流麗で印象派のようなタッチがあるなーと思ったら、情熱的で躍動感のあるフレーズが散りばめられていて、スペインらしさも受けとれます。
独奏するフレーズが「オリャー!」という感じになりそうでならないのも興味深い。オーケストラとの協調を図っていて、とても理知的な印象を覚えます。
まさしく、「交響的印象」という言葉どおりの楽曲です。

さまざまな時代の音を吸収し、自分の音に昇華する。
メソッドはわかっても、実際に人々の心を打つかは巡り合わせ。
ただ、その巡り合いにつながる方向づけは努力次第でつくれるかもしれない。

自分の背景を踏まえ、やるべきことに力を注ぐことを学び受ける音楽でした。

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