ミッションステートメントのつくりかた 5つの手順
突然ですが、皆さまは「今年の抱負」など立てられましたでしょうか。
今回の記事ではそんな「今年の抱負」につながるようなお話をご紹介したいと思います。特に「心からやりたいという今年の目標」を設定したいと思う人にとっては、有益になるプロセスが今回の「ミッション・ステートメントを作る」ことです。
先にお伝えすると、アナログだし、自己啓発チックで眉唾に感じるかもしれません。しかし、数多の人々がこの有効性について語ってきており、またエビデンスに基づいた最新のコーチング理論(意図的変革理論)でも、パーソナルビジョン(=ミッション)の重要性を述べています。
ということで、今日はまず「ミッション・ステートメントの作り方」を、恥ずかしいのですが私の事例を含めて、ご紹介させていただければと思います。それでは、まいりましょう!
ミッション・ステートメントとは
ミッション・ステートメントとは、「個人的な使命」を言葉にしたもの。
使命というと大げさに聞こえるかもしれませんが、”自分にとっての、自らの行動を導く基本方針”です。自分の大切にしている価値観が含まれており、自らのなりたい姿を反映させた短い文章となることが多いです。
いわば、「自分の北極星」のようなもの、と言い換えられます。
世界4000万部のベストセラー『7つの習慣』の、”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める”でも、ミッション・ステートメントの重要性が語られています。
「自分の葬式の日に、大切な人になんと言われたいか?」。
そのシンプルな問いに対して思い浮かぶ答えが、自分が大切にしたい価値観であり、ミッション・ステートメントのヒントがあるとします。
ミッションステートをつくる5ステップ
では、ミッション・ステートメントを具体的にどのようにつくればよいのでしょうか?
『ポジティブ・コーチングの教科書』(ロバート・ビスワス=ディーナー ,2016, P76-79)にて、その作り方が紹介されていました。以下、本書を参考に、そのステップを解説させていただければと思います。
STEP1:コアバリュー(中心的価値観)を書き出す
ザッポス(靴の通販サイト)などでは、「最高の顧客サービス」「社員エンゲージメント」を大事にしており、短期間の間に、それらの価値観を大切に急成長しました。
個人でも上記と同じように、「自分にとって”自らの行動を導く基本方針”はどのようなものがあるか?」を考えます。自分が尊敬する人、なりたい姿、実現したいことなどを含めて検討し、2~5つくらいの「価値観」について書き出します。
STEP2:自分の強みを考える
次に、自分の「強み」をために、強みのアセスメントを実施します。
簡単な方法では『VIA』の「24の性格の強みのリスト」を見て、自分を表していると思われるものを考えます。
または『ストレングス・ファインダー』や『Strength Profile』などを用いても良いです。
(以下それぞれの特徴と、受験方法を記載した記事です。ご参考までに)
上記のアセスメントを実施した上で、2~5つくらいの「自分を表している強み」「よく使う強み」について書き出してみましょう。
(また「近い将来に何を楽しみにしているか?」という質問を通じて、その人の強みを特定することもできる、とされています)
STEP3:自分の価値観をさらに考える
さて、上記を真面目にやると、自分の「価値観」や「強み」が見つかってきます。その上で、自分の価値観をさらに考えていきます。有効ないくつかの質問を踏まえて、より掘り下げていく形になります。
Q、何を成し遂げた時に、最も誇らしく感じますか?
Q、あなたは世の中に何を遺産として残したいですか?
Q、自分が最高の状態にあるのはどんな時ですか?
数分間時間をとって、答えを自由に書いてみます。
価値観に説明書きを書くのもオススメです。
STEP4:繰り返し顔を出すテーマを考える
ここまでで価値観、強みなどが明らかになる。これが「ミッション・ステートメントの土台」となります。次に、似通ったテーマ、繰り返し顔を出すテーマを考えます。
多くの場合「人の役に立つ」がよく現れます。ただし、「人の役に立つ」でも”どのように役に立ちたいのか”は人によって違ってくるため、そこに注目しましょう。(例:家族に愛情を注ぎたい、見知らぬ誰かを勇気づけたい等)
STEP5:ミッション・ステートメントを記述する
以下の2段落で記述することが推奨されています。
○第一段落:中心となる価値観について記述する
(例:私が価値を見出すのは「成長」である。自分自身が生涯を通して学ぶことと、様々な年代の色々な背景を持つ人達の成長を助けることの両方に関心がある。人々の手助けをすることは、世の中をより良くすることに繋がると信じている、等)
○第ニ段落:その価値をどう実行に移すか、具体的に記述する
(例:個人的成長のためには、ポジティブさが必要である。私はユーモアやストーリーを使って、人々を励まし、安心、視野の広がりを感じて成長できるようなポジティブな環境を作りたい。教師、メンター、コーチ、研究者としての立場を生かして、人々の成長のための土台を用意したい、など)
(また、ミッションの段階では、必ずしも「価値観の具体的なアクション」の2段落目を含んでいなくても構いません。価値観が反映されており、自分の基本的方針を表し、自分を勇気づけるものであればOKとしています)
まとめ
年明けに「今年の目標」を書く前に、このミッション・ステートメントを見直したり、見返したりすることで、「やっぱりこっちだよな」と原点に戻れるような気持ちになります。
こうしたプロセスは、ちょっと面倒です。でも、とても大切なポイントだと思うので、オススメでございます。また、上記プロセスは、特にコーチングやワークショップで、誰かを巻き込みながら作る上で有効とされています。なのでコーチの力を借りてみるのもよいかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!