ゴジラの娘

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観能日記#2

2024年6月16日に観世能楽堂で実施された第2回清門別会が、本日『NHK古典芸能への招待』で放送されていたので、録画して見た。 目的は『三輪_誓納』。 観世の家元にしか伝わらない秘曲であり、そのため滅多に上演されることがない。 今年も演目が決まった時、「第2回清門別会、三輪誓納!!」とそれだけ刷られた号外チラシが能楽堂で配られていた。そのくらい特別な曲なのでしょう。 私は実際に観に行かなかったので、テレビで放送されてとてもありがたい。 最初の家元へのインタビューのメモ ・

    • 観能日記#1 歌占

      観能日記をつけてみる。思ったことをつれつれと書く。素人の単なる感想である。能の解説記事ではないので、役に立つ情報はないと思います。 時:2024年9月23日 場所:セルリアン能楽堂 歌占について 作者:観世元雅 伊勢神宮出身の男巫が出てきて、若いのに総白髪で明らかに異様な雰囲気を放っている。人々の悩み事について、歌占でアドバイスをあげると大変当たるので喜ばれている。実は出身地は伊勢の二見浦で、8年前に故郷を出て諸国一見の旅に出ていた途中で突然死して、三日後に蘇生。その間

      • 2023年を振り返ると無意味にくすぶっている

        2023年11月19日。 あっという間に今年が終わる。 今年は何もしなかったなあ、と思う。 小さいチャレンジは色々やった。新しいお稽古事を増やしたり、発表会に出たり、その結果交友関係が広がったり。今までやろうと思いやっていなかったオンライン英会話を始めてみたり。地味な仕事ながら真面目にやっていたら上司の信頼を得るよになったのを実感したりとか(昇給には繋がっていないが)。 祖父が8月に他界し、20年ぶりに従兄弟が一堂に会したり、10年以上片思いしていた人に告白してぬるっと断られ

        • 松方コレクションの意味がようやく分った

          8月25日(日)、久々に国立西洋美術館に行った。 特別展は松方コレクション。見てみると常設展にあるやつばっかりじゃんか。と思ったらそもそも国立西洋美術館は、松方幸次郎氏が個人で収集した絵画を展示するために作られたということ。なるほど、常設展入ってすぐのところにそういう説明書があったような気がするが素通りしていた。「日本人に本物の西洋絵画を見せてやりたいんや」という思いで、後に国立美術館レベルの量、質の画を個人で集めてしまったというのだから、お金を思うと途方も無い。情熱ですな