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ニューカレドニア

(74番)  2017年   7月

「天国に一番近い島」ニューカレドニアへハイキングに行ってきました。
フランスの海外県となります。
最近、本国からの移民が増えてその数3万人以上だとか。

今回の参加者は全員で15名でした。
添乗員さんはまだ若いのに我々に対して友達感覚でしゃべりかける(タメ口?)人で最初は驚きましたがすぐに慣れました。その是非は問いません。
それで、タスマニアへ行った際にすれ違った際、話し方で気が付いたのです。

1日目 7月12日
✈ 12:15 発 成田:エア・カラン航空(A330-200)
  22:50 着 ヌメア(ラ・トントゥータ空港)
飛行時間:約8時間半
時差: プラス2時間

ニューカレドニアの説明
首都: ヌメア
国土: 四国とほぼ同じくらい
人口: 約25万人(メラネシア系44%、ヨーロッパ系34%、他)
公用語:フランス語
主産業:ニッケル輸出と観光業

ニューカレドニアの地図

🚌 ホテルへ

🛏 ヌメア泊

2日目 7月13日
🚌 ヌメア市内観光

→ウアントロの丘
ヌメアの南端に位置する標高128mの丘。
頂上からは一面海の素晴らしい景色が見られた。
第二次世界大戦時に設置された大砲があるが、設計ミスで飛距離が足りず、1度も使われていない。おいおい、戦争という大変な時に、どうした?

→マルシェ
魚介類、野菜、果物、雑貨など。地元民向けと観光客向けの両方が売られている。

マルシェ
観光局のサイトより

私は「タマヌ・オイル」という人気のオイルを購入。
これは「テリハボクの種子油」で太平洋辺りの島々では万能薬として使われている。
店員さんが、「名前を書き留めておいた方がいいよ」と言ったが、何故だろうか。「このオイルの事は知っているので、大丈夫だ」と答えておいたが。

→FOLの丘
サン・ジョセフ大聖堂の二つの塔が手前にあり、その奥にヨットが立ち並ぶポート・モーゼルが一望できる。

FOLの丘

→水族館
自然環境を保ったままの解放式の水族館で、太陽光が降り注ぎ、ラグーンからの海水を循環ポンプで引き入れている。
光るサンゴの展示室があり、暗闇の中で蛍光作用を持つサンゴがボーッと光を放っている。
「オオベソオウムガイ」という5億年前に誕生し、ほとんど進化していない貝もいる。その祖先はアンモナイトに近い。

オオベソオウムガイ 他

市内レストランで昼食:メニューは下記の通り

昼食のメニュー

→ヌメア自然公園の散策
→国鳥カグー
ニューカレドニアにしか生息しておらず、飛べない。鳴き声は犬そっくり。
「出会うと幸せになる」と言われる。

カグー
カグー

林の中にいるのが見えたので、他の観光客が静かにするようにと我々を戒めたが、しゃべり続ける人が多くて、同じグループとして恥ずかしかった。
「ほら、逃げちゃったじゃないの・・・」という表情をされると情けなくなってしまう。

英語ができなくても「シーッ!」というジェスチャーだけでも分かると思うが。これは世界共通のボディランゲージだから。
こういった経験は他の国々へ行った際にもあって、何だか申し訳なくなる。
本来であれば、添乗員かガイドが注意をすべきだと思う。

→ウベアインコ
一時は絶滅危惧種に晒されたが、保護活動によって生息数も増えてきているとか。
いたのかもしれないが、残念、見つけられなかった。体全体が緑色で保護色になっているせいかもしれない。通常はウベア島に生息しているらしい。

→ニアウリ(国花)
フトモモ科の植物で1年中緑の葉をつけている常緑樹。

老舗レストランにて夕食:メニューは下記の通り

夕食のメニュー

🛏 ヌメア連泊

3日目 7月14日(フランス革命記念日ーパリ祭)
👟 リビエール・ブルー州立公園の①ハイキング

名前は「青い川」という意味。
6500年前に大陸と分離をした為に独自の生態系として残ったので、固有種が3,200種も発見されている。
赤土、湧き水、木々の緑が楽しめるニューカレドニア唯一のハイキング・スポットらしい。

リビエール・ブルー

→グランド・カオリ(ナンヨウスギ)
樹齢1000年を越す木もあり、このタイプだと胴回りが20m、高さが40mもある。

→カレドニアガラス
世界で一番賢いカラスと言われている。
葉っぱを加工して口にくわえ、木の幹の穴に差し込んで虫を捕る。差し込むときはすんなりと入るが、引っ張る時には虫がくっついている。
見せてもらったが、葉っぱの片側がギザギザになっていて、いやはや、手が込んでいた。

🛏 ヌメア連泊

4日目 7月15日
終日、ハイキングへ

👟 モン・コギの②ハイキング
市内から30分ほどの所にある山で標高1,061m。
シダが生い茂る森を抜けて島と海の絶景ポイントまで行く。
木の根っこが多く、上ったり下りたり結構大変な道のりであったが、上からの景色は素晴らしかった。終了までは3時間を要した。

👟 ヌー島へ③ハイキング
ヌー島へは本島(グランド・テール島)との間に水路があって橋を渡るようになっている。

ヌー島へ渡る橋
観光局のサイトより

ここは1854年から1922年までフランスの流刑地であった。多くが政治犯で、その数は2万人以上。
遠浅でエメラル・グリーンのビーチが広がっており、対岸にはニッケル工場が見えた。
ここは岩場を結構歩くし、急勾配の場所が多くて、太ももに力が入り、脚がパンパンになった。所要時間は2時間弱。本日の歩数は10,980歩。

🛏 ヌメア連泊

5日目 7月16日
🚌 ヌメアから西方面にあるブーライユへ

ブーライユ
観光局のサイトより

→ロッシュ・ペルセ
「ピアスの穴」という意味の大きな岩に穴が開いている場所。
ここで「セイケイ」という鳥を見た。顔は赤くて体は真っ黒、胸は青で、鵜を一回り大きくしたくらいだった。

通常は展望台まで案内をするようだが、現在は封鎖されているので行けなかった。
絶壁の上の見晴らしの良い場所にあるらしく、天気が良い日には「ジュゴン」が泳いでいるのが見えたりするとか。行けなくて残念だ。

→テレンパの砦
19世紀に刑務所と要塞として使用されていた。

テレンパの砦
観光局のサイトより

ホテルにて昼食: ワカメのサラダ、ツナのたたき、マカジキのグリル

👟 午後から④ハイキング
ブーライユは牧畜と農業の町。
世界遺産の「ラグーン」と環礁が見渡せる絶景スポットまで歩く。
所要時間は2時間。
「ラグーン」は2008年7月に世界遺産に登録をされた。
広さは24,300㎢で、長さは1,600kmもある。
ここに来て、海がもっと広~く見渡せたので、景色としては一番だったかも。本日の歩数は14,654歩。

ホテルにて夕食: カニのサラダ、鹿肉のステーキ(ワインソース)臭いは全くなかった

🛏 ブーライユ泊
ホテルの敷地内は自転車が用意されていて、移動できるようになっていた。
ここでも夜に「南十字星」のことをニセ十字を指して添乗員さんが他のメンバーの人に教えていた。流石に指摘をしておいたが。

ホテル全景

6日目 7月17日
オプションで「グラスボトム ボート ツアー」に参加。

ボートの真下に「ミドリウミガメ」見えた時はあまりにも大きくて👀を見張った。
あちこちの海で「アオ」や「アカ」を見たことがあるが、「ミドリ」は初めてだった。身長は1m50~60cmほどありそうだった。

あとは「アカウミガメ」のマギーとカトリーヌ(傷を負っていて、現在80歳。長生きしてね。これでも身長は1mはある)も海藻のようなものを食べながら泳いでいた。
この時以来、海で「アカウミガメ」を見ると「あっ、カトリーヌだ!」と思ってしまうように・・・

アカウミガメ

ここだけではなく、現地のガイドさん達は我々を案内して行く方面に住んでいる動物たちに名前を付けていることが多い。

亀だけではなく、サンゴもバカでかくて育ちやすい良い環境なのであろう。何だかほっとする。

ホテルにて昼食: シーフードサラダ、サーモンステーキ

👟 ブーライユ OUA KOUEへ⑤ハイキング
海と空と大地のコントラストが楽しめる尾根歩きのコース(5.5km)
所要時間は約2時間。本日の歩数は16,995歩

ホテルにて夕食: ツナのタルタルソース、牛肉のグリル

🚌 帰国の為、空港へ
空港で買い物をした際、店員さんがすべてジェスチャーでコミュニケーションをとったのが不思議な体験。🤔何もしゃべらずに身振り手振りで会話をしてきた。もちろん、他の店員さんとはちゃんとしゃべっていた。

7日目 7月18日
✈ 00:50 発 ヌーメア エア・カラン航空(A330-200)
  07:45 着 成田

成田の空港で、長時間出発待ちをしている人達を見かけることがあります。
彼らはフランスからニューカレドニアへ行く人たちなのだそうです。
我々がアフリカへ行くのに、ヨーロッパ経由などで行ったり、南米へ行くのにアメリカ経由で行ったりするのと同じように、皆さんも同じように我慢を強いられているのですね。

後記:最近、ニューカレドニアで独立を巡る暴動が起き、非常事態宣言が発令されました。移民をしてきて10年以上経った人達にも地方選挙権を与えたことが原因のようです。
先住民のカナックの人達にとって「独立した主権国家」という道が遠のくから。
何とか良い解決方法はないものでしょうか。

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