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ラヴィ・シャンカールのCDを大特価で手に入れた
先日、ブルースの名盤を大特価で大量に購入したリサイクルショップに今日行ったところ、今度はドイツ・グラモフォンから出ている「ラヴィ・シャンカールの芸術」の第1集から第3集が売られていた。それもまたまた大特価で。
今はお金が厳しいのでちょっと購入を躊躇したが、こういう機会がなければラヴィ・シャンカールをじっくりと聴くこともないだろうと思い、結局購入した。
ラヴィ・シャンカールについての詳しいことは私は知らなかったのだが、どうも彼は1920年生まれらしい。もう100年以上前に生まれた方だったとは知らなかった。あと、彼の音楽はどうもラーガと呼ばれる音楽であるということもわかった。それ以外はわからない。
昼ごはんを食べながら、シタールとタブラにより奏でられる妖艶な音楽を聴いていたら、どうも食が進む気がした。昼ごはんに買った380円の牛すき焼き丼がどんどん食べられる。どうも今日は体調がイマイチなのでお昼ご飯は軽めに食べようと思っていたのだが、気づいたら380円の牛すき焼き丼を完食していた。
おそらく、このラーガという音楽は何かありがたい音楽なのだろう。聴いていると独特の弛緩と緊張感が同時に来る。
高校生の頃よく行っていた中古レコード屋で、店主のオヤジがヒッピーみたいな格好をしてよくこういう音楽をかけていた。私はそのイメージで、ラヴィ・シャンカールの音楽といえばヒッピーのオヤジを思い浮かべてしまうのだが、こうしてじっくり聴いていると、古典音楽でありながらも、フリージャズのような丁々発止の要素もある。
どのぐらいきちんとした譜面があるのかはわからないけれど、演奏するにあたってはお互いの音をよく聴いていなければこういうふうな音にはならないだろう。
シタールが前に出てきたり、タブラがソロをとったり、なんだかスキャットみたいなのをやったり、複雑なサウンドである。複雑で緊張感がありながらも、じっくりと耳を傾けるというよりは、空気感を感じる類の鑑賞の仕方の方が疲れない。逆にいうと、このラーガという音楽をじっくりと聴いているととても疲れる。
私は、疲れない音楽の方が好きなので、ラヴィ・シャンカールは苦手なものだと思っていたが、一旦鑑賞のコツ(牛すき焼き丼を食べながら鑑賞する)がわかれば、なかなか心地がいい音楽である。
なんというのかはわからないけれど、シタールのラスゲアードのようなのが途中に入ってくると、なんとも牛すき焼き丼の旨味が身体中を走り抜ける気がした。