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ペダルスティールもエレキギターも重い方が演奏しやすくないかな。
先日もこのnoteに書いたのだけれど、先日東京から地元の札幌に引越しをしてきた。ピアノも運び入れて、とりあえず荷物は全て新しい自宅に入った。(入ったには入った)
あとは片付けるだけである。
Rhodesピアノとペダルスチールギターの置き場所に難儀し、とりあえず一台はリビング・ダイニングルームに置きたいと考えていたのだけれど、ピアノとのレイアウトの関係でどうしたものか考えていたのだけれど、何度かの試行錯誤を経てなんとかいまの形に収まった。
ペダルスチールギターは、ケースに入れて約30㎏あるので、家の中だけでも持ち歩くのは大変なのだけれど、その上組み立ててしまうと場所を取るので移動に向いていない。それでも、ケースに入れたままでは練習ができないので、できれば組み立ておきたい。
それで、一台組み立て設置した。
Zum SteelのSD-10なのだけれど、エモンズなんかよりは軽量な方なのだけれどそれでも25㎏はある。なかなか重たい。
巷ではペダルスチールギターの軽量化がなかなか進んでいるようで、藤井さんの楽器(Fuzzy Peda Steel Guitar Products)なんかは10キロ台前半のものもあるらしい。私の持っているFuzzyも10キロ台なのだけれど、それでも運搬には一苦労である。
軽量化すれば持ち運びに便利なので重宝するのだろうけれど、話によるとそういいことばかりでもないらしい。曰く、演奏中に楽器が回ってしまうとか、音(サスティーン)があまり稼げないとか。
確かに楽器というのは、特にギターのような楽器は重い方がサスティーンが自然で演奏しやすい。サスティーンの短い楽器は速いフレーズを弾いた際に早く聴こえるのはいいのだけれど、演奏に技術の熟練を要する。腕がバレてしまう。
これは、ペダルスティールギターに限ったことではなく、普通のスパニッシュギターもそうである。フラメンコギターの多くは、それを逆手にとって軽量に製作し、音がバサバサと切れるような感覚があり、なかなかそれはそれで重要な要素なのだけれど、演奏は難しい。エレキギターも、あまり重い楽器だと、持っていて疲れるという難点はあるものの、音に伸びがあって使いやすい。
これは、好みなのだけれど、私は個人的に重めの楽器が好みである。カントリーミュージックのようにクリーントーンで速いフレーズが出てくる音楽にはカラリとしたサスティーンの短い楽器が好かれるようだけれど、名人はそれでいいかもしれないが、私にとっては弾きづらいので普通の重さか、ちょっと重い楽器を愛用している。
それで、Zum Steelである。
なかなか演奏しやすい音色である。重量も重いは重いが音色は気に入っている。これから、この楽器でもう少しじっくりと練習したいとは思っている。一向に上手くなる気配はないのだが。