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Rhodes Stage Mark1 の修理・メンテナンス。その2

ひょんな事からRhodes Mark 1 Stageの88を手に入れた。
これがまたコンディションは酷く、初めは部品取りようにしようかと思っていたのだけれど、分解しているうちに「これは案外治せるかもしれない」と思いレストアをすることにした。

案外治せるかもしれないと思ったのはピックアップが大体生きていたことと、ハープアッセンブリーは数本(4本)のタインが折れているだけで生きていたためだった。

電装系はダメ、鍵盤はいくつかダメ、フェルト類はキーブッシングクロスも含めて全部交換しなければならない。ダンパーロッドの受け部分も陥没していて壊れていた。ダンパーレールを引っ張っている木ネジがあるのだが、それもどうやら馬鹿になっているようでびくともしない。ハープアッセンブリーを止めているネジもバカになっているので下手にいじれない。それでも、なんとか修理したら立派なRhodes Stage Mark 1 88に仕上がりそうな状態だ。

もう一つ治そうと思った理由としては、このMark 1の製造年が1975年製で、まだハンマーが半分木でできている頃の個体だったからだ。この半分木のハンマーは鍵盤が重たくなるという難点はあるのだが、なんとなくきちんと作っているような気分にさせてくれるので好きなのである。

分解していて、とにかく汚い!!

とにかく汚い!!

どうやったらこんなにびっちりと埃が詰まってしまうのかと思うほど鍵盤の下には埃が溜まっている。どのくらい溜まっていたかというと、パンチングフェルトが見えないぐらい。

鍵盤のキートップがまた汚い!!

汚い状態の鍵盤

やけたり、手垢などで黄変しているのは磨いてある程度はきれいになるのだけれど、ブッシングクロスが大体やられてしまっている。とにかく、掃除と鍵盤磨きだけで六時間かかってしまった。

掃除の途中のキーベッド

とにかく、鍵盤周りで交換できるフェルトは交換しなければならない。
鍵盤とピンを磨いてフェルトは全部取り外して捨ててしまった。

フロントピンを磨いてフェルトを交換

オーバルピンを磨いても磨いてもサビが落ちない。仕方がないのでピカールを導入したが、やはりなかなか綺麗にならない。
ピンをやっと磨いて、フェルトを交換したら次は鍵盤の高さ揃えをするのだが、フェルトがなくなってしまった。他に必要なパーツとともに買い足さねばならない。


こんなふうにシムを入れて高さを揃える

なかなか根気のいる作業が続くので、一晩おいて翌日に持ち越す。そうでなければ疲れてしまう。

一晩あけて、電装系のチェックをしようと音を出していると、ヴォリュームやらのコントロールが汚れてガリが出てしまっている。
これを接点復活剤で治してもいいのだが、せっかくのRhodes88なのでAvion StudiosのRetroFlyer(後付けプリアンプ)を取り付けることにした。

Avion StudiosのRetroFlyer

取り付けには約15分もかからないぐらい。あっけなく取り付けられてしまった。ステレオ・モノアウト対応のトレモロ付きプリアンプなのでRhodes StageにしてSuitcaseのようなステレオトレモロも楽しめてしまう。

RetroFlyerの詳しいレビューもぼちぼち書いていきます。

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