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日本スチールギター愛好家コミュニティの灯火をなんとか灯し続けたい。

今日帰宅したら、Japan Steel Guitar Associationの会報が届いていた。夕飯を済ませて、すぐに開封し目を通した。

そこには、悲しい知らせが主宰の藤井三雄さん自身の手によって書かれていた。なんと、Japan Steel Guitar Associationが今年の末をもって閉会してしまうというのだ。

藤井さんももうお齢なので、いつまでも独りで会を主宰していくのは大変なのだと思う。年齢のことは置いておいても、これまで46年間も会を続けてきたのだし、日本国内でスチールギター弾きの人口も減少しているだろうからある意味仕方がないことだとは思う。しかし、かなりのショックであった。

何よりも、この会報が届くことでなんとか自分もスチールギターのコミュニティーに属していられるのだという安心感のようなものがあった。

私はもうかれこれ10年近くも前にペダルスティールギターを手に入れて、ペダルスチールプレーヤーのバンドリーダーにちょっとだけ手解きを受け、細々と続けてきたのだけれど、一向に上達はしていない。
まあ、それは仕方ない。全然練習をしてこなかった為だ。
そんな私でも、この会報が届けば自分もペダルスチール弾きの端くれだなどと大きなことを考えて、気まぐれにペダルスチールギターの練習をしたりしていた。

藤井さんの工房に何度か足を運び、楽器を修理してもらったり、中古の楽器を売ってもらったりした。今もメインで使っているギターはFuzzyのExcel U-12である。藤井さんは、これからもギター(ペダルスチールギター)を作り続けるとはおっしゃっているけれど、会報が来なくなってしまってはなんとなく、自分は孤立してしまうような気がして寂しい。

まあ、それもよく考えてみれば自分でせっせとスチールギターを練習して、人様に聴かれてもいいぐらいの腕前になれば自然と交流の機会もできるのかもしれないけれど。しかし、こういうマイナー楽器は誰か同好の士がいるからこそモチベーションも上がるというものなので、閉会してしまうというのはなんとも悲しい。

会報が届くのを楽しみにしていたのも、私だけではないだろう。

Japan Steel Guitar AssociationがWeb上だけの会というのではなくて、会報という形あるもので繋がっているというのが良かった。会報には、書き起こされた譜面も載っていて、これをヒントにペダルスチールギターを習得した人も少なくないだろう。

藤井さんもスチール弾きがいなくなることがないよう。このペダルスティールギターおよび、スティールギタープレーヤーのコミュニティーというのを誰かが続けていかなければならないという使命感で続けていたのだと思う。46年間。すごいことだと思う。私なんぞは何をやっても長続きせず、放り出してしまってきたことも多い。それなので尚更、永く続けることの途方もなさを感じている。

藤井さんがここまで続けてこられたことを、今後続けていける人がいるのかいないのかはわからないけれど、スチールギター愛好家の一人として、こまめにスティールギターについての考察を書いていきたいと思っている。

ひとまず、46年間、藤井さんお疲れ様でした。
これからも、素晴らしいギターを作り続けてください。

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