無いものはつくってしまえ、Rhodes Stageの蓋
店にあるRhodes Stageを発送するにあたり、Rhodesの蓋がないことに気がついた。蓋がなければ発送はできない。そもそもRhodesピアノという楽器は箱型になるので運搬に便利ということで楽器として生きながらえてきた楽器なのであるからして、蓋がなければ始まらない。
そこで、Rhodesの蓋を購入しようかと考えたのだけれど、これがなかなか高価で、売っているところもほとんどない。1箇所だけ、蓋を作ってくれるという業者を見つけたのだけれど、4〜5万円プラス送料ということで、これまたなかなか簡単には購入できない。
それに、Rhodesの蓋は保存の際には箱型になるので重宝するのではあるが、一度備え付けてしまえば用がなくなるという厄介なものである。保管には当然場所を取る。なかなか困った品物なのだ。かといって、蓋なしでは運搬が困難である。必需品にもかかわらず、普段は無用の長物なのである。
そう言った事情もあり、4万円を蓋のためにかけるというのは不経済である。
仕方がない、それでは作ってしまおうということで、Rhodes Stage用の蓋を自作した。ホームセンターに20mm厚の板というのが売っていなかったので仕方なく18ミリのパイン集製剤を購入し、これまたホームセンターで切り出してもらい、作成した。
Rhodes Stageは73鍵のもので約60㎏弱となかなか重量物なので強度が重要である。ベニヤ板でも良かったのだけれど、強度と重量のことを考えパインの板にした。欲を言えば、20ミリちょうどか21ミリの板にしたかったのだけれど、ないのでは仕方ないので18ミリで我慢した。
タイトボンドとネジで側面を接着しなんとか形にまではなった。本物はこれにトーレックス(合皮)を貼り色々と金具がついているのだけれど、手持ちのヒンジを取り付け、トーレックスは貼らずに完成とすることにした。
ハンドルとパッチン金具は別に購入したので、この後それらも取り付ける予定ではあるが、あまり色々と取り付けてしまうと重くなってしまい、運搬の際に持ちづらくなるので、あまり欲張らないようにしようと思っている。
73鍵のRhodes Stage用の蓋ができたので、次は88鍵のFender Rhodes用の蓋を製作したのだが、Fender RhodesとRhodes Mark1は側板の形が違うということをすっかり失念しつくってしまった。
後から色々と手直しが必要になってしまった。
こちらは、まだ手元にヒンジが届いていないため完成していないが、少し手直しが必要である。なかなか一筋縄ではいかない。
しかし、こういうものを製作できるようになったのも以前ペダルスチールギターのハードケースを製作した経験が活きてきているのだと思うと、人間なんでも一度はチャレンジしてみるものだ。
目下完成を待つFender Rhodesの蓋であるが、これ、保管の時どうしようか。
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