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Rhodes, B3, Key-Bass, Ondrej Pivecわかってるな〜

CPR Electrioというアルバムを聴いている。
Jazzというか、クロスオーバー(古いか)というか、そういった類の音楽である。

私は普段あまりクロスオーバーは聴かないのだが、このアルバムはジャケ買いした。B3の上に置かれたシンセ、これだけで十分説得力がある。私は、B3の音が大好きなのである。

Hammond B3は元々アメリカでパイプオルガンが置けない教会になんとかパイプオルガンの音が出せる楽器を置けないかということで開発されたらしい。確かにパイプオルガンの音に似ている。アメリカの小さな教会にはB3すら高級品でなかなか置けないだろう。それでも、パイプオルガンをあそこまでダウンサイズした功績は大きい。

教会にB3が置かれたことにより、アメリカのゴスペル文化が生まれたとも言えるだろう。B3の音は、パイプオルガンの荘厳さと同時に、どこかソウルフルな一面も感じる。
B3が置けない教会ではペダルスチールギターでオルガンの代用をしているところもあって、ロバート・ランドルフなどは教会でペダルスチールギターを弾いたところから音楽キャリアをスタートさせているとか。

いずれにしても、B3にRhodesというのはある意味最強にソウルフルな組み合わせだと思う。そこにシンセのサウンド、それもレトロなシンセサウンドが乗っかってくるのだから、タイムトリップしたかのような気分になる。

B3にRhodesといえば、Joey DeFrancescoが時々そういう組み合わせでレコーディングをしていた。当代きってのオルガン・キーボード奏者であったジョーイである、マイルスと共演していた頃は(マイルスのバンドにも在籍していた)シンセを弾いたりしていたので、シンセのセレクションも渋い。

CPR Electrioというアルバムは、Joeyがいた頃のマイルスバンドよりももう少しオーソドックスなクロスオーバーをやっているのだけれど、B3、Rhodes、ペダルベース、シンセという組み合わせを聞くと、どうもマイルスバンドのJoeyを思い出す。

こういう、楽器のセレクションが渋い人の演奏は、どうしても気になってしまうのである。他にもアルバムが出てたら聴いてみたいな。

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