見出し画像

ベンドフレーズの応酬、Will RayとJerry Donahueのライブ盤

カントリーミュージックの楽器についてばかり書いておりますが、カントリーミュージックだけが音楽ではないということはよくわかっているつもりです。
世の中には、クラシック音楽やら、Jazz、ロック、R&B、ソウルなんかもありますので、私も体調維持のためにバランス良く聴いております。やっぱり食べ物と音楽は一緒で、バランス良くなんでも摂取しないと、消化不良を起こすだけでなく体調が悪化してしまいます。
特に、カントリーミュージックはどうも脂っこくて、味付けが濃いのが多いので、それだけ摂取していると身体によくありません。特に私のような日本人の体には。

そこで、時々はクラシック音楽、それも味付けが濃いめのマーラーなんかを聴いたり、Jazzもチェットベーカーを聴いたり、ノラ・ジョーンズなんかを聴いたりして過ごしております。

それで今日は、カントリーミュージックとも、プログレッシブロックとも取れるようなアルバム、それもライブ盤を聴いております。これがなかなか聞きごたえがあります。味付け濃いめ、脂多め。

内容は、テレキャスターを縦横無尽に操る3人組HellecastersのメンバーであるWill RayとJerry Donahueの二人がLAで行なったライブの実況録音盤です。Hellecastersは多くのギタリスト達に愛される凄腕グループなのですが、かつては探してもなかなかアルバムが売っていなくて難儀しました。今は配信があるので、便利ですね。誰でもどこでも彼らの音楽を聴くことができるのでしょう。私は、配信を聴かないのでわかりませんが、以前の職場の同僚が使っていて、どんなレア盤もすぐに聴くことができて便利でした。

このアルバムでも、Will RayとJerry Donahueはテレキャスター・タイプ(FenderではなくG&LとPeavey)のギターを弾いております。そもそもがHellecastersの頃からこの方々はFenderのテレキャスターを使っていなかったような気がします。Will RayとJohn JorgensonはG&Lのエンドーサーでしたし、Jerry DonahueはFret Kingを使ったり、系列メーカーのVintageを使ったりPeaveyを使ったりしてました。John Jorgensonはそのあと、G&Lのストラトタイプのシグネチャーモデルを出したりもしてましたね。

G&LもJerry Donahueが使っていたギターもテレキャスター・タイプだったので、Hellecastersを名乗っても文句はありませんが、なんとも困ったエンドースメントのしかたですね。紛らわしい。

それで、このアルバムですが、初めっから最後まで「テレキャスター」弾きまくりです。Jerru Donahueはお得意のベンド(ナットの外側の弦を押して音程を上げ下げする)テクニックを駆使して、どんな難局ものりきってきただけあります。Will RayもLiveでも全く危なげなくHipshotのBベンダーを駆使しベンドフレーズを交え、ギターソロを弾いたり、ツインギターでハモったり。

HipshotのBベンダー、あれは優れものです。テレキャスターに木ネジ2本で取り付けられます。私もテレキャスターに一台HipshotのBベンダーをつけましたが、つけただけで満足してしまいろくに使っておりません。Bベンダーを使いこなすのはなかなか難しい。かつては3万円しないで手に入ったのに、随分と値段が上がってしまって、残念な限りです。

しかし、あれですね。こういう上手い人達がバリバリ弾きまくるアルバムを一枚聴くと、やっぱり疲れますねぇ。

いいなと思ったら応援しよう!