フリーズと、その原因のひと
日記です。トラウマの原因になった人とまともに話し合えればどれだけよかったか……とため息ついてるだけ。
父親に話しかけられて、とっさにフリーズしてしまって何も言葉が出ず、キレられた。
そりゃそうだ。傍から見れば無視しているように見える。だがしかし、フリーズしてしまったのは幼い頃に父親から殴られたり人格否定をされてきたからであって、原因は父親にある。
ということ(≒貴方が怖くてフリーズしてしまったこと)をバカ正直に伝えてしまったため、3時間くらい喧嘩をしていた。喧嘩というよりは、父親が一方的に憤慨していただけだが。
父親曰く、「小さい頃の記憶と大人になってからの記憶は違う」「そんな(俺が怖くてフリーズする)のはおかしい」「怖いと思うなら教育が成功した証拠だ」「父親は悪い役をしなければならない」らしい。
つまり、自分は仕方なく子どもを殴り、それを怖いと思うなら教育が成功しているが、その恐怖は子どもの頃のものでしかなく、トラウマというものは存在しないと言いたいらしかった。
んなわけあるか。
しばくぞ。
実際にしばけていたのならこんなトラウマにはなっていない。父親から話しかけられて瞬時に思ったことは、「どこを殴られるだろうか、どんな人格否定をされるだろうか」だった。だから脳が考えることを拒否した。今考えれば、「ごめんごめーん」とでも適当にあしらえばよかったのだ。そして、それができないのがフリーズだ。
父親に話しかけられた後、布団に潜り、訳も分からず号泣した。はっきり覚えていなくとも怖かった感情の記憶が蘇り、涙が出てくるのだ。死ぬかと思った。希死念慮が襲ってきていた。冬用の重い布団でよかったと思った。
トラウマになるには、本人の生まれ持った弱さや立ち直り力(レジリエンス)の無さ、今いる環境などの色々なものが要因になるが、トラウマになった本人ときちんと話し合えれば、その瞬間のダメージは大きいものの予後はいいのではないだろうか、と思う。
反省してほしい、分かってほしかった、怖かった、という気持ちを、他でもない「いちばん分かって欲しい人」に受け止めてもらえる経験は、世界の安心感につながると思う。
そして、トラウマにさせる原因は、それなりに自分は悪くないという主張があり、彼らも何かしらに囚われているのではないだろうか、と思う。「殴らなければ子どもは分からない」という信仰とか、慣習とか。実際父親は殴られる家庭で育ってきた。自分の受けた教育を間違っていたと認めてしまうと、親を恨まなくてはいけなくなる。親のことを否定したくないから、自分もされて嫌だったはずなのに自分の子どもを殴る。彼も、そういう意味ではトラウマを持っている。これがトラウマの連鎖か。
今まで特にトラウマだと思ったことはなかったが、フリーズした瞬間がはっきり分かってしまったために、ちゃんとトラウマになっていることが分かった。解決していきたい。
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