見出し画像

自己紹介

 ……を、した方がいいとシナリオスクールで教わって書いているが、何を書いたらいいのかが分からない。
 そもそも需要もないだろうと思っている。
 だがしかし、まずは知ってもらわなければ作品は売れない、と先生はおっしゃっている。真理である。
 
 私は、元々エンジニアである。園児(エンジ)に近い(ニア)という意味ではない。そういう意味ではないが、あながち事実と乖離しているわけでもないのが困ったところである。
 それでも頑張って理工系の大学に進み、派遣のエンジニアとして就職して各地を転々していた。そしたら抑うつ症状というのが出てしまった。適応障害というらしい。なんかもう、いやになっちゃったので仕事辞めた。無職の解放感。わかり始めたマイレボリューション。心乱さぬことさ。
 仕事は辞めたが、仕事はしなければいけない。精神安定剤のおかげで生きる活力を取り戻したからである。すなはち、生活費欲しい。
 しかし、ストイックなタフネスガイである私はもう会社なんて行きたくない。もう少し楽しいことして生きていけないかなあと考え、思いついたのがライトノベル作家。この発想自体が作家の皆様方に対する冒涜である気がする。しかし私は己が信じる正義のために、あまねく冒涜をも顧みぬ。
 で、情緒の安定性に深刻なエラーを抱えた私は某シナリオスクールの自動ドアを叩き、「シクヨロで~す!!」って感じで現在に至るわけよ。
 
 この歳で一年生だよ。周囲との年齢差が鬼舞辻より大幅に無惨だよ。
 ライトノベルは元々好きだったが、スクールに通うまでは創作など全くしたことがない。何も分からん。
 何も分からんが毎日楽しくお勉強をしている。若々しくいるためには、何歳になっても勉強は大事なのである。
 そして授業の一環で12月の文学フリマに出品することになる。半年ほど物語の作り方や盛り上げ方を学んできて、先生方や学友達に見てもらいながら初めて作った創作物を売る運びとなった。
 うれしいけど超怖いニアデス・マイ・ハッピーライフ。
 がんばれ私の心。負けるな精神安定剤。生きとし生ける心療内科の先生方に太陽あれ。

いいなと思ったら応援しよう!