自己紹介 counseling_note
はじめまして。
カウンセラーの加藤暁雄と申します。
40年にわたる職場生活を終えて、今では職場の悩みを中心としたメールカウンセリングを行っております。→ https://www.ningen-kankei.jp/
カウンセリングを通して培われた価値観や人生観を改めて振り返ってみたいという思いに駆られ、私がこれまでの人生で体験したことや感じたことをテーマごとにエッセイという形でnoteから公表することにしました。
毎週1回の投稿を目指しております。
今回は、私がどのようにしてカウンセリングと出会ったか、まずは自己紹介ということで書かせていただきます。
私は大学を卒業すると政府関係法人に就職し、主に人事関係の仕事を中心に現役時代を過ごしてきました。特に職場のメンタルヘルスや従業員の相談に関する業務は、価値観や人生観を形成する上で大きな役割を果たしてくれました。
こうした経験を踏まえて、今では働く人たちの悩みに耳を傾けています。
カウンセラーの皆さんは、自分の価値観や人生観に基づいてカウンセリングを行っていると思いますが、私も例外ではありません。
ただ、価値観や人生観がどのようにして形成されたかは、人それぞれです。
私の場合は、仕事を進めていく中で体験的に少しずつ物の見方や考え方が整理され、今の価値観や人生観ができあがったものと思っています。
つまり、私のカウンセリングの基本的な理念は、職場における人間関係の体験を通して得られたものと言えます。
私は、職場の悩みのほとんどは人間関係からくるものと思っています。私も若い頃は、厳しい上司の叱責や先輩たちの理不尽な言動でよく悩んだことがあり、今でもよく覚えています。
当時の私は、悩みの原因は上司や先輩たちの言動にあると当然のように思っていましたので、悩みを解消できないまま憂うつな日々を送っていたのです。
そんなある日、ふと目に留まったのがプロフィールの冒頭に記載したエピクテートス(古代ギリシャの哲学者)の言葉です。
目から鱗が落ちました。
悩みは自分で作っていたのだ! と気がついた瞬間、心が軽くなったような気がしたのです。
自分で作った悩みなら自分で解決できるはずだと思ったからです。
それ以来
「人は物事によって悩むのではなく、その受け取り方によって悩むのである」
というエピクテートスの言葉が、私の価値観や人生観の基本的な理念となりました。
その後、この言葉を補足するように多くの素晴しい考え方と出会いました。それを自分なりに理解することで、そうした考え方が私の血となり肉となって、今の基本的な物の見方や考え方が出来上がってきたように思っています。
長く人事関係の仕事に携わっているうちに、私は職場のメンタルヘルスが企業にとっても従業員にとっても極めて重要な課題であることに気づき、これに強い興味を持ち始めたのです。
当時私が担当していた仕事に必要だったこともあり、日本産業カウンセラー協会で産業カウンセリングを学びました。そこではカウンセリングの基礎となる「傾聴」の重要性を教えていただき、協会からシニア産業カウンセラーの資格をいただきました。
しばらくすると、興味の対象は自然に心理学や心理療法へと広がっていったのです。
「こころ」のことをもっと深く知りたいという強い思いから、日本人生哲学感情心理学会で人生哲学を学びました。今振り返ってみると、ここで私の価値観や人生観の基礎が形成されたように思います。学会からREBT心理士の資格をいただきました。
その頃はどこの企業も厳しい経営状況が続いていて、メンタルヘルスの施策に力を入れている企業は今のように多くはありませんでした。
私の職場でも、上司や先輩との人間関係や過重労働が続く職場環境の中で、うつに陥る仲間たちが数多くいました。
人がうつに陥る原因は様々ですが、物事に対する考え方や出来事に対する受け取り方が大きく影響していることに、カウンセリングを学んで初めて気づいたのです。
同じプロジェクトチームで働く二人のメンバーのうち一人だけがうつに陥る状況を目の当たりにしたとき、それは確信に変わりました。
簡単に言ってしまえば、
うつに陥る人はうつに陥るように出来事を受け取りますが、うつに陥らない人はうつに陥らないように出来事を受け取るのです。
物事や出来事を柔軟で理性的に受け取る方法を一つのシステムとして指導するREBTのカウンセリングに魅力を感じ、以来私はこの心理療法を中心にカウンセリングを行ってきました。
現役を退いた後もREBTのカウンセリングを続けていますが、広くそして少しでも多くの皆さんにこの心理療法(と言うよりもむしろ人生哲学)を知っていただきたいという思いもあって、現在メールカウンセリングにより全国からご相談をお受けしております。
中には海外在住の日本人の方からもご相談を受けることがあり、嬉しく思っています。
私のカウンセリング理念にご興味をお持ちいただけましたら、是非私のホームページにもお越しいただけると幸いです。なお、職場の悩みを抱えておられる方には、ホームページからメールカウンセリング等の各種ご相談を承っております。→ https://www.ningen-kankei.jp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回から、エッセイを投稿します。
お時間のあるときに、是非またお読みください。