いなみごみ

日本語が好きです

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最近の記事

ピザトーストと、無糖のミルクティー

朝早く起きられた日には、朝活と称して大通りにモーニングを食べに行く。 暗くなれば飲み屋街としてやや治安も悪くガヤガヤするこの通りも、朝8時にはトーンが数段暗くなる。 静かで、グレー色の雰囲気。スピードだって一定で早い。それでいて重たい。 これからきっと出勤なのであろう始まりたての大人が、しゃっきりと、そして少ししっとりとしてさかさかと歩いている。 私は未だに8:00~8:30の間は謎の切迫感に駆られる。きっと学生時代や新卒の職場の名残なのだと思う。5分おきに何かの開始時刻

    • “手仕事”って、いいよなぁ

      私の適職は、明言してしまえば元も子もないからという理由で公になっていないが、実際のところほっぺちゃんのママに違いない。 そうそう。ほっぺちゃんね。サンホサンホ。サン宝石の。懐かしいよね。あれ永遠に製造する職人。私それに関しては真心込めて作り続けられると思う。 話は変わるが、先日初めて整体院なるものに行ってきた。 私の趣味は平たく言えばショッピングなんですが、立体的に言えばときめきや経験をゲットするのにお金を使ったり、享受したサービスやホスピタリティに対して対価を支払ったり

      • 豚肉 虹色に光る なぜ

        豚肉 虹色に光る なぜ で検索をかけた。 調べたところによると、 豚肉に限らず、ハムや牛肉、刺身などにもみられ(確かに)、肉の筋繊維が滑らかにスパッとスライスされていて、油膜や胆汁色素が滲み出ていて、そういうような条件下では肉に光が乱反射することなく反射するため虹色に光って見える、のだとか。 それが燐光(りんこう)と呼ばれたりもして、その燐光の仕組みについても未だ未解明な部分があったりするのだとか。 もちろん虹色に光っていたところで、そのお肉お魚の鮮度や品質には特に問題な

        • 何度でも言いたい、aikoになりたい

          あたしが小学生のときのランドセルと 同じ色のリップを買った。 己がもしaikoだったら絶対歌詞にしただろうな。 小学校就学前の自分の好みなんて今現在の自分からすればかなり訳わかんない訳なんですけど、小学校の6年間の間も好みは変容しつつも「自分が選んで使い切ると決意した相棒」としての愛着がそれなりにあり、特に不満や羞恥なく6年間きっちりお世話になった。 という経緯があって、あったことをふと思い出し、お得意の“目的なく店内練り歩き”を敢行していたところ、記憶の限りあのランド

        ピザトーストと、無糖のミルクティー

          5月31日 雨

          梅雨は紫陽花に対してもうちょっと頭を下げたほうがいいと思う。 梅雨の季節のプラスな要素としては、あまりにも紫陽花が頑張りすぎている。紫陽花1人が背負う重荷があまりにもあまりにもなのではないか。 私は全般的な「ストレス」への耐性がべらぼうに低く、人間の生物的な本能には比較的従順なタイプなので、すなわち雨や雪にはめっぽう弱い。 降雨降雪に対して多くの詩人や歌人の皆さんが(努力の結果)感じ取ってきた趣なるものについても、私は完全に目を背けることになる。 起きておひさまが出てい

          “思い出す”人生

          割かし幼い頃からコーヒーゼリーが好きな子どもだったので、そんな頃から漠然と三連のコーヒーゼリーを眺めながら「このひとつのコーヒーゼリーに3個分のコーヒーフレッシュをかけて食べるのが夢」などと宣っていた ことを現在昨日でも今日でもない狭間の時間に投げ出され(勝手に!)(被害妄想!)(読破を心に決めて本読んでたら思いのほか時間を食っただけの話なのに!)、空腹にひれ伏し、パスタを茹で、和えるだけのたらこパスタソースをかけながら思い出しました パッケージ裏面ド頭に並ぶ「黄金比」の

          “思い出す”人生

          労働たるや

          嗚呼、貧乏。お金が無い。 そんなこの国ニッポン。 こんな貧乏だとは、思わなかった。 そう思わずにはいられない。 単に自分自身にちょっと金銭的余裕がないだけでこの精神の乱れようブレようおはよう。 そんな中、時給換算して明らかに見合わない出来高制の体力勝負なタスクをこなす上で、かくなる上で己の精神がどうあるべきかとすれば! や り が い やり甲斐を、搾取、されに行く気持ち 半端に出る杭は打たれる 抜きん出て引いていただこう 近寄るな あたしに 世間に貢献する営みを こ

          通院備忘録

          早朝4:20 今日は、今回は。寝過ごしましたねとうとう。いつもは起きられないくらいなら起きていればよいのだ、と、渋々4時前にはとことこよろよろふらふら暗がりを歩き始めるわけなのです。   が。             今回は自転車ですかね。強気になれる曲に小一時間耐久していただきながら㎞単位の長くうるさいトンネルを涙目で乗り越え、大きなゴシック体の掲げられた葬儀場を、漆黒の冷たい謎の森を、これでもかとがったがたの坂道をぐらぐらぐらぐらと通り抜ける。 4:40 青いコンビ

          通院備忘録

          嘘のような嘘の話

          八月。晴天。 クレヨンで描いたような雲とシャープペンシルでひっかいたような雲が空に並べられている。もうちょっと整頓すればもっと入るのに。 久々の晴れなので。少し長い距離を歩いてみましょうか。 雨の日に外を歩いて雨のこと好きになれなかったのですから晴れの日に外を歩いたら雨のこと好きになれるかもわからないじゃないですか。 私も人間ですし、あんまり生きること自体に奇を衒っている元気がありません。心が晴れた気になるから晴れが好き。奇を衒うこともちゃんと好き。 川を橋で乗り越えて

          嘘のような嘘の話