オーストリアについて

ウィーン在住YouTuber のエリさんにオーストリアのお話を伺いました。

【エリさん】

・父親がオーストリア人、母親が日本人のハーフとしてウィーンで生まれる

・2歳で日本へ移住。

・日本企業で働いていたが、2016年、「今しかない」とオーストリアに移住

・父親がオーストリア人なので、オーストリアのパスポートを取得することができた


【日本語】

・オンラインでドイツ語圏の人たちに日本語を教えておられます

・日本が大好きな人が多い

・生徒の中には週に2回は日本食を食べたり、家に抹茶セットがあったり、畳の部屋を持っている人がいる

・日本のアニメ(ドラゴンボールやセーラームーンなど)きっかけで日本に興味を持った人が多い

・日本語の響きが綺麗だと感じている

・オーストリアはトレンドが何十年も変わらないので、日本のように季節ごとに流行りが変わるのがセンセーショナル


【ウィーン】

・1~23区がある

・区によって特個性がある

・1区と19区にお金持ちが多い

・10区は半分が移民の人だったり、トルコ人などが多い


【働き方】

・スーツを着ている人があまりいない

・自己責任が強い

・日本のように先輩社員がついて仕事を教えてくれることはない

・入社したら「これが仕事よ」って渡されるだけ

・先輩社員に聞いても「それはあなたの仕事よ」って言われるだけ

・みんな自分の仕事をすることでいっぱいいっぱい

・金曜日は14~15時には仕事が終わる


【社会】

・国民としての誇りを思っている愛国者がいる

・ただ上記のような人たち同士で固まるので、接点は少ない

・トルコ人タウンがある

・中国人の多い通りはあるが、チャイナタウンというほど大きくはない

・民族毎にコミュニティがある

・オーストリア人を前提にしてルールが作られているので、別の民族のコミュニティで育ったら大人になって大変


【日本人の起業】

・日本人が起業するのは難しい

・日本人が成功しているのは2~3人程度(20年以上住んでいる方がカフェなどをしている)

・日本からたくさんの日本人が起業しようとして来たが、断念して1年後に帰る人が多い

・オーストリア政府からビザを貰うのが難しい

・やっとビザを貰えそうなのは

 a 日本で10年以上、ミシュランの星付きなど有名なレストランのシェフしている

 b オーストリアで役に立つ技術を持っている。鍼やマッサージなど。 

 c 電気工事のエキスパートなど

・ITはオーストリア人にも多いので需要は少ない

・日本人を雇うとなるとオーストリア人の2~3倍のお金がかかるので慎重になる

・ほとんどの中国料理レストランはおじいちゃんの代からやっている

・中国人でさえ移住してからの起業は難しい


【政府】

・政府からの圧が強い

・ワクチンを義務化したのはオーストリアだけ

・抑えつけるようなイメージ

・マスクは日本だと雰囲気でつけるが、オーストリアは自分の身が危険を感じるからつける感覚

・国民は窮屈を感じている

・みんな政府への悪口を言っているが、ルールは守っている

・しかし、世界一暮らしやすい国

・生活環境的には我慢すれば自由が得られる


【ドイツ】

・オーストリア人は大人しいが、ドイツ人はオープン

・ドイツ人は興味を持って話を聞いてくれる人が多い印象

・ドイツとは兄弟という感覚が近い

・愛情と憎しみが混じり合っている

・ちょっとしたこともお互いついつい指摘したくなる

・兄弟なのでいないと寂しい

・お互いの料理についていじっている


【オーストリア人の特徴】

・おもてなしの文化

・料理、お菓子、お茶などをきちっと準備する

・お客さんに楽しい時間を過ごして貰う為のサービス精神がある

・人の家にいくときは必ず手土産を持参する

・ルールやマナーを守る

・ドイツ人から見ると冷たく、とっつきにくく感じる

・仲良くなるのに時間がかかると思われている

・「今日飲みに行こう」と誘っても、「3日前に言ってほしい」と言われる


【ドイツ人の特徴】

・おおざっぱ

・割り勘をする

・自信満々な感じがする

・もうちょっと礼儀正しく出来ないかと思ってしまう

・気軽でフットワークが軽い所が好きなオーストリア人もいる


【時代の流れ】

・オーストリアは時間が止まっているような感じ

・30年前にオーストリアに来た日本人が「全く変わっていない」と感じるほど

・日本はファッションや髪型、考え方も変わっていく

・オーストリアは変わらないので時代の流れが遅いと感じてしまう

・オーストリア人はそれぞれが自分のライフスタイルを持っている


【音楽とダンス】

・音楽の都だけに音楽劇場が多く、安い席があるので気軽に楽しめる(3ユーロの立見席〜)

・コンサートはジーンズは駄目だが普通の格好でOK

・ワルツの学校があり、16~17歳になるとみんな通う

・学校の授業の一環でも踊る

・基本のステップが出来ているので急でもみんな踊れる

・オーストリア人ならワルツを踊れないと恥ずかしいという感覚がある

・日本人が字が綺麗に書けないと恥ずかしいというのと似ている


【娯楽】

・日本のようなバラエティ番組がない

・NHKみたいな番組ばかり。情報を伝えることがメイン。

・80~90%のテレビ番組は面白くない

・コメディアンは政治や社会問題を風刺している

・政府と対立している

・娯楽は音楽劇場に行く

・カフェ文化があり、中にはきらびやかな王族の家のカフェがあり、珈琲3~4ユーロで楽しめる

・激しい娯楽はない。刺激は少ない

・クラブはあるが、若い人が多い

・マーケットがあり、野菜やチーズを売っている

・田舎なので人は少ない

・家が好きな人が多い

・家を自分の楽園のようにして過ごしている

・ピアノや絵描き、乗馬など自分のクリエイティブなことに使う

・自分の出来る範囲で出来ることをしている


【ウクライナ問題について】

・ウクライナは隣の隣(間にハンガリーがある)なので遠い所の出来事ではない

・他人事ではない

・物資やお金を送る活動が盛ん


【社会2】

・コネ社会

・住居を探すのが大変。普通に3ヶ月ほどかかる。

・自分が知っている人に対して優しくしたいと思っているので、本当に良い人なのか見極めるまで時間がかかる

・それが他人行儀だったり、冷たく感じてしまう

・日本のように空気を読む文化はない

・ビールを注いだりサラダを取り分けると、赤ちゃん扱いされているように感じられる

・相手の役割を奪わないことが大事

・最初のデートでも男性がおごらないことが多い

・「女性の為に何かをしてあげなくては」とか「守らなくては」がない

・女性ではなく、一人の人間として見る

・お互いにちゃんと自立していることが前提条件

・自分の足で立つことが大事

・察する文化がないので、自分から「手伝って」と頼まなくては誰も助けてはくれない

・会社の人に対してタメ口でOK

・離婚は多い。約半分。


【その他】

・国際原子力機関の本部があるので日本から2~3年、日本人が派遣されている

・日本人女性はモテる

・日本人は細かい気遣いが出来て、身だしなみも細かい所に拘るので

・オーストリア人の中には髪がバッサバッサな人もいる

・貴族の末裔がいて、お金や昔からの価値あるものを持っている人もいる

・ハプスブルク家の末裔もいる

・ハプスブルク家の遺産で持っている部分がある

・何もしなくても観光に来てくれるので

・古き良き所を大切にしている

・観光業は大きな存在

・難民用に郊外に大きめの団地を作っている 

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以上です。

オーストリア人とドイツ人の比較が面白かったです。おもてなし好きなオーストリア人と友達になりたくなりました。どんなおもてなしをするんだろう。。。

流行がなくハプスブルク家の時代から大きな変化がないので、若者は退屈なのかと思いきや、自分の生活スタイルを持って人生を楽しんでいると聞いてそこも学びたいです。

意外だったのは、政府の圧が強いこと。西洋の民主主義国家なの にびっくりでした。

エリさん、本当に有難う御座いました。オーストリアの魅力をたくさん知ることが出来ました。いつか舞踏会を見学してみたいです♬ 

エリさんのYouTubeです。ハーフならではの視点がとても面白いですよ(^_-) チャンネル登録お願いします(^_-)

https://www.youtube.com/.../UCw1msFbT0NqHfeA2nOj_7dA/videos

ウィーンといえばこの曲♬


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