大変革を成し遂げたルワンダ
以前、お話を伺った大虐殺が有名なルワンダでビジネスをされている竹田 憲弘さんがゲストです!! さっそくどうぞ♪
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青年海外協力隊員として
- 新卒で入った会社は社会貢献に力を入れていたが、実際にその活動が出来るかどうか分からないので、青年海外協力隊に入隊
- 2011年の東北大震災もきっかけになった
- 派遣国がルワンダに決定。初めてのアフリカだった。
- 行く前は、死にそうな貧しい人だらけで困っているから、「自分が救うんだ」と意気込んでいた
- 実際に現地に行くと、普通に生活をしていて、思ってたより発展していて、大通りにはゴミが落ちてなかった
- カリスマ的なカガメ大統領が「アフリカのシンガポール」を目指していたから。
- 普通に見えていたのは表面的なこと
- 実際は1日1食の人がいたり、仕事がなかったり、医療や教育にも問題を抱えていた
- 都市部は発展していたが、農村部はいまだにガラケー(中国製が人気)を使用している
- JICAから依頼されたのは衛生面の啓発活動
- ただ農村部の役所にいくと職場の人は協力してくれない
- 官僚的で自分の仕事が忙しい。自分の仕事をしないと叱られるのでかまってくれなかった
- これはJICAあるあるだそうです。
- 政府から小学校へ衛生啓発活動をするような指導があることを知り、イベントや授業をするようになった
ルワンダで起業
- たまにルワンダに観光客が来ても、サファリと発展した首都を見て帰るのがほとんど
- それはルワンダの表面的な所しか見ていないので勿体ないと思った
- ルワンダのブログ記事をたくさん書いていたので、ルワンダ旅行をする観光客から相談があり、試しに1泊2日のホームステイを薦めた
- 小学校へ行って即席授業をしてもらった
- 日本の文化や理科の授業など
- 大好評で20組もお世話した
- 村にはテレビもないので外国人が来るだけでも珍しいから喜ぶ
- 青年海外協力隊を除隊後に起業
- コロナでお客さんが減ったのでオンラインでのスタディーツアーを開催
- 1~2時間程度で虐殺を生き延びた人にインタビューしたりする
ルワンダについて:
- 警察は厳しい
- コロナの規制もきっちり守られている
- 賄賂や横領の罰則が厳しい
- 警察は頼りになる存在
- トゥワ族という狩猟民族も1%いる
- 伝統的な生活をしていたが、環境的に難しくなったので町などへ移住させられた
- 現代的な暮らしをするように支援する団体もある
- 特殊な技術を持っている。陶器作りや楽器演奏など
- フチ族は農業、ツチ族は
- 食事は美味しいが種類が少なく、ほぼ炭水化物
- 牛肉→豚肉→鶏肉の順番で高くなる。牛肉が安くて、鶏肉が高級。普段は牛肉を食べ、鶏肉はご馳走
- 9割はキリスト教(カトリックとプロテスタントは半々)、1割はイスラム教
- 公用語は4つ。ルワンダ語、スワヒリ語、フランス語(ベルギーの植民地だったので)、英語
- 最近は英語に力を入れているので、30代後半から上はフランス語、そこから下は英語を話す
- 人口は1200~1300万人
ルワンダ人について
- 日本人に似ていて、大人しくて優しい
- 素直
- のんびりしている
- 町で喧嘩をしている人を見たこと無い
- キレイ好き
- ホームステイしていた時にシャツを着て出かけようとしたら、わざわざアイロンをきちんとかけてくれた
- 赤土なので歩いたらすぐに靴は汚れるのに誰の靴を見てもピカピカ
- 掃除もぴっちりする
- 時間はあまりルーズではない
- いつも使っているタクシー運転手は2~3分前には迎えにきて、5分遅れるとイライラする程
カガメ大統領
- 少数派のツチ族出身(父はツチ族、母はフチ族)
- 大虐殺が始まってウガンダに難民として脱出
- その後、アメリカへ留学
- やがて少数派のRPFを率いて虐殺を終わらせ政権を取る
- ツチ族もフチ族もなくみんなルワンダ人だという政策を取った
- 9割以上の人が投票するほど人気
- 今では出身部族をお互いに聞くことさえタブー視され、民族はミックスされている
- ただ軍人なので強権的な手段を取ることもある
ジェンダーレス国家
- 虐殺が終わった時、人口の8割は女性だった
- たくさんの男性が国外へ逃げたり、刑務所に入った為
- 国会の女性議員比率は61%で世界一
- ジェンダーギャップ指数も世界で5~6位
- ただ、もともとは男尊女卑の風習がある
- 家庭内暴力や性暴力もある
観光
- マウンテンゴリラが生息している
- ルワンダ、コンゴ、ウガンダの国境付近に以前は800頭、今は1000頭生息している
- ツアー料金が国立公園への許可証発行で1,500ドル(約17万円)かかる
- 首都から3時間、日帰りや1泊2日コースがある
- ゴリラは10グループに分かれており、観光客もいくつかのグループに分けられて、ガイドが無線で連絡を取り合いながら探す。なかなか見つからず3時間歩かされることもある
- コンゴに近いところは反政府組織があって危険
- 東側はサファリになっていて、ライオン、ヒョウ、象、バッファロー、サイの珍しい動物ベスト5が全て生息している。ただし、数が少ないのであまり見れなくて、サルしか見れないこともある
ビジネス
- ルワンダは起業しやすい。ネットで6時間もあれば完了
- 汚職や賄賂が少ないのがメリット
- デメリットはマーケットが小さく、国内だけでは儲けるのが難しい
- ルワンダ人がよく起業するのは会社勤めしてもメリットが少ない(社会保険など)ので、起業したほうがよいと判断されている
- 公務員はハードワーク(朝から夜までの長時間労働&目標を達成しないと怒られる)なので、あまり人気がない
- モバイルマネーが普及していて、個人間でもやりとりしている
- お店では現金が主流。主に送金に使われている。
- 最近ではレストランでも使えるようになってきた
- 電話番号を使う日本にはない独特の方式
- ドローンは国全体には普及していない
- 一部の医療関係に使用
- ウーバーイーツみたいなのが普及している
- フォルクスワーゲンがウーバーみたいなサービスをアプリで提供している
- ドライバーは一般人ではなく、専属ドライバー
その他
- 虐殺の時にたくさんの人が国外へ逃げて、そこで資金、知識、技術を得て、持って帰り国の発展に寄与した
- 日本語に近い
- アルファベットでそのまま読めば伝わる
- 中国人はあまり見かけない。工事現場やアジアスーパー、カジノなど限られている
- 日本人はコロナ前は150人くらい居た。半分はJICA関係。
- 神戸情報大学院大学にルワンダ人留学生が沢山在籍している
- https://www.kobedenshi.ac.jp/.../%E4%BD%B5%E8%A8%AD%E6%A0...
- ルワンダとウガンダは最近仲が悪く、「ウガンダに行くと、スパイ容疑で捕まり拷問されるので、身の安全は保証出来ない」と政府が呼びかけている
- 両方の指導者の仲がこじれたのが原因
- 映画「ホテル・ルワンダ」の主人公のホテルマネージャーは、コンゴに逃れたフツ族の難民を救う活動をしている
- あの話は事実ではないと政府が宣伝している
- https://xn--rck1ae0dua7lwa.com/blog/2021/04/08/hotel-rwanda/
- 小学校就学率は97%だが、卒業するのは70%。学費はタダだが、制服・ペンなどが有料なので払えない
- 子供に人気の職業は、先生、医者、サッカー選手、兵士
- 徴兵制ではない
- 国連平和維持活動にはたくさんの兵士を送り込んでいる
- 日本のイメージは車。中国人と思われる。
- 最近、スタバにルワンダコーヒーが売り出された。コーヒーと紅茶の産地
ルワンダ人に見習うこと
- 頑張りすぎない
- マイペース
- 家の前で何もせずボーッとしている人が多い
- ある意味贅沢な時間の過ごし方だと思う
- 日本では起きている間じゅう、情報を積み込んでいて、忙しすぎる
- 何もしない時間を作ることが大事
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以上です。一つ一つの質問に誠実に答えてくれたので収穫が多かったです。
賄賂や汚職がないとか、警察が信頼できるとか、ちょっと前に部族間同士で大虐殺していたのに、今は部族の枠を超えて仲良くしているとか、聞いてみないと分からないことが多いなぁ。。と改めて思いました。
僕は朝起きてすぐに音声アプリを聞いて、仕事中もSNSをチェックし、寝る寸前までタブレットで映画を見るという情報過剰摂取なおバカな生活をしているので深く反省しました。気づきを与えてくれてありがとうございます。
いつかルワンダでホームステイしてみたいです。その時はどうか宜しくお願いします。
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