サウジアラビアの公邸料理人

令和3年、外務省から優秀公邸料理長として表彰された片渕陽介さんのお話をお聞きしました。

【コンパウンド】
・コンパウンドからお伝えして貰いました
・〔壁・生け垣・フェンスなどで囲まれた〕屋敷群のことです。
・アメリカでいうゲーテッドコミュニティみたいです
・塀の中は外国
・外交官も住んでいる
・鹿が放し飼いになっている
・2SLDKで家賃が30~35万円
 
【大使館のお仕事】
・日本にとって第一に重要なのは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国
・サウジアラビアはその次に大切な国に位置している
・輸入している石油の20%を占めているので
・日本の主要な大臣がよく来る
 
【サウジアラビアのお金持ち】
・プライベートジェットで日本の名店にお寿司を食べに行く
・サウジ人は日本好きが多く、日本へ留学した人も多い
・日本の大学へ留学していた日本語が話せるお金持ちのサウジ人と仲良くなった
・大使館の仕事が3年契約なのでその後どうするのかと聞かれて、「サウジで働きたい」と答えると、「じゃあレストランをやればいい」と出資者を募ってくれた
・15人の投資家を集めてくれたので、寿司を振る舞った
・皆さん大金持ちで、ゼネコン、銀行、金融、航空会社などの社長や大臣が来た
・中にはプライベート2機、クルーザー3隻を持っている人もいてイタリア旅行に誘われた。連れた魚をその場で下ろして、料理を作ってくれと頼まれた。
・その場でなんと5億円も出資金が集まった。
・サウジは娯楽がないので、自分が贔屓にしているお店が欲しい
・結局、コロナが始まったのでレストランの件は立ち消えになり、日本食レストランの料理長として就職し、現在に至る
・そのお金持ちの友達はサウジ人留学生の世話をして、奨学金を出している
・日本で学んでサウジで起業してほしいと願っている
・年間10人分の奨学金を出している
 
【片渕さんのお父さん】
・お父さんはお寿司屋さんをしていた
・当時は何年も修行した職人さんでもお店を持てなかった
・信用がないので銀行がお金を貸してくれなかった
・組合があれば銀行が話を聞いてくれるので、板前の組合を設立した
・海外で日本食レストランが出来てきた時期なので、依頼され海外へ指導に何度か行った
・父のそういう姿を見て海外で働くことを夢見ていた
 
【大使館の役目】
・現地企業が日本に進出する時や、日本企業が現地に進出するお手伝いをする
・日本や日本人に何かあったときに頼りになる現地の人(カウンターパート)と繋がることがとっても大事(例:政府に近い人など)
・国交省、経済産業省、法務省、警察や自衛隊など、各省庁から職員が派遣され、それぞれ活動をしている
・サウジアラビア大使になる人は、カウンターパートを作るのが上手い、アラビア語がネイティブ並、交渉術に長けている
 


 
片渕さんはサービス精神が旺盛なので、表に出来ない裏話も含めてたくさんのお話をしてくださいました。サウジのお金持ちのスケールは想像を遥かに超えていました!! 
 
日本に帰った時には是非お会いしたいですし、いつかサウジアラビアにも行ってみたいです。本当に有難う御座いました。
 https://twitter.com/01Yochan

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