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いま、スタバでドヤってます。

8連休もあった年末年始が光の速さで最終日を迎え、
「たぶん、相対性理論ってこういうことだよなぁ」と、
実家で朝食のパンをかじっていた。
本当なら今日は、大好きな先輩とランチ行こうと予定していたのだが、
先輩は去年子どもが産まれ、家を買い、親戚がアリの大群のように
押し寄せてくるらしく、急遽「別日にリスケしてくれー」と、連絡があった。
家庭を持つのは大変なこった。
のんきにOKの返事をしたがポッカリ空いた一日の予定。
脳内で様々な会議が開かれた。
「実家でギリギリまでダラダラする?」
「東京とかいっちゃう?」
「一人焼肉とか行く??」
毎回1人で過ごせる日ができると何をするか1時間は迷ってしまう
優柔不断の化身な私であるがさて、今日は何しようと考えたときに
母が声をかけてきた。
「このニットあんたの?」
母が持つニットはとても輝いていた。
なぜならそれは一度着てからどこに行ったのか迷子になってしまっていた
去年買った.ニットで諭吉が財布から飛びたってしまう
普段なら値段で諦めるニットだったからだ。
なぜ実家にあるのか覚えていないが、
母に今年1番の謝辞を伝え、ニットを身に纏った。
その瞬間、今日の予定が決定した。
〘スタバでドヤろう。〙

予定が決まってからの僕の行動は早い。光より。
身支度を整えて、親にお礼を言って実家を飛び出した。
実家から家までの途中に最近できたおしゃれなスタバがあるので
愛車のジムニーをかっ飛ばす。(もちろん法定速度内で)

30分ほどかかったが、無事到着。
読書用に実家に持ち込んでいたiPadを片手に、
お気に入りの伊達メガネをかけていざ入店。

扉を開けた瞬間、おしゃれが染み込んだ空気が僕を包み込む。
普段は人の目を見て話すのが苦手な僕にとっては
このおしゃれな空気にビビり散らかしていた時期もあった。
なんなら、今でも少しひよる。

でも、今日の僕は違うぜ。へへん。
なぜなら諭吉と引き換えて一年眠らせたニットを身に纏っているからね。
気分は装備屋で攻撃力の高い武器を買った勇者のようだ。

颯爽とレジへ向かう。
キラキラした笑顔でいらっしゃいませとスタバのお姉さんが言ってくる。
くっ、手強いな…
ここは特技の頭の上を見て目を合わせないでコミュニケーションを取るという
就活の面接で覚えた技を使い、注文をする。


頼んだのはもちろんホワイトモカ。
なぜなら美味しいから。
だけでなく、噛まなく言えるし、それしか頼んだことないから。
「ご一緒にお食事はいかがですか」
なん、だと?
そんなの言われたことないぞ。
普段は飲み物だけで満足するし、食事をプラスで頼むなんて勇気がいること
したことがないが、今日の僕は違うぜ(2回目)
お姉さんの左側にあるショーケースの中の
唯一僕でも知っているニューヨークチーズケーキを注文。
本当は「お姉さんのおすすめは?」なんてコミュ力モンスターが言いそうなことを
言ってみたいもんだが、今日はこんなところで勘弁してやるぜ。


注文を終え、ホワイトモカとケーキを受け取り席に座る。
甘ーいチーズケーキと甘ーいホワイトモカを楽しんでいる途中、
「あいつ甘党すぎね?」とか、思われるのかなぁと不安になるが、
スタバの店員さんがそんなことを思うはずがないと根拠のない確信をして
チーズケーキを平らげた。

iPadを手に取り、読んでる途中の本を読んだらすぐに読み終わってしまった。
まだ20分くらいしかいないのに。
1000円くらい払ったのにスタバを出るのは惜しいと、
貧乏性が発症したので、いまスタバでiPadのキーボードを叩いて
この文章を書いてます。

スタバで勉強してる風な人や仕事してる風な人もほんとはただドヤりたいだけで
note書いたりYouTube見たりしてるのかな。
そうだったらいいな。そうであってほしい。
そんな願いを込めてそろそろ混んできたから
片付け始めようと思います。

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